「夢追い人」に特化した就業支援を事業化

「夢追い人」に特化した就業支援を事業化

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「欲しがられる人材になりたい人が集まるプラットフォーム」である、『PILES GARAGE』。
「働く」とはどういうことか、起業家、経営者から企業の最前線で活躍する社員の「リアルな声」を知りたいと立ち上げたインタビュー企画。各々の想いや、仕事ぶりといったストーリーを届けます。

 

プロフィール
株式会社アキュート 執行役員 部田光一(とりた こういち)
1984年生まれ、東京都出身。大学時代に音楽活動、映像制作を趣味に派手な世界で食っていきたい、という安易な考えから広告代理店に営業として入職。商業施設の販促イベントをメインに、イベントスタッフのアサイン業務の経験を積む。同社退職後は、人材派遣会社に入職し大手通信会社の全国キャラバンを経て、同通信会社ハウスエージェンシーの運営する常駐型スタッフの東京全域のマネジメント業務を行い、2010年のアキュート設立から人材派遣事業の担当として参画。通信事業主向けの人材派遣事業のベースを築く。2018年には新たな戦略として人材派遣×職業訓練×職業紹介の一貫したスキームのモデル構築の統括を行なっている。

 

経歴の異なる3人が各自の経験を活かして起業

 

ー現在の業務内容を教えてください。

 

株式会社アキュートの執行役員として、会社の起業時から参画しています。社内での役割としては、人材派遣事業の契約関連や新規クライアントの開拓などをメインとしています。

 

代表の永吉がバリバリの営業会社の経験で経営者の才覚を身に付けてきたため、当社では営業として、会社の顔として経営を担当。副代表の部田は、ずっとエンジニア畑にいて頭の回転が速いため、財務や法律関係を担当。そして広告代理店や人材派遣会社で働いた経験のある私が事業戦略を担当しています。

 

このように経歴の異なる3人が地元のファミレスに集まり、ゼロベースで考えを話し合って、アキュートを立ち上げたんです。

 

ー部田さんのご経歴をお聞かせください。

 

初めは、制作業やショッピングセンターのプロモーション周りを行う広告代理店に勤めていました。そこでは、ショッピングセンターの販売促進やプロモーション、イベント運営等に携わっており、そのうち、イベントスタッフの活用をはじめとした人材マネジメントもするようになりなりました。次第にそのスキルを活かしたいと思うようになり、人材派遣会社に転職しました。

 

人材派遣会社では、販売職としてアパレルショップや通信キャリア、家電量販店向けの販売促進をする人材活用のため、現場に入りながら管理をしていました。その折に、ある通信キャリアさんからご予算をいただいて、東日本全域の家電量販店を回っていくキャラバンのようなイベントのディレクションをするようになり、各家電量販店の特性や通信キャリアの予算の流れ、現場ベースの獲得スキーム等を肌で感じながらノウハウを得ることができました。その後、アキュートを創業することになります。

 

ーどのように創業メンバーのお2人と出会われたのですか。

 

実は、副代表は私の兄です。そして、代表は私の大学の先輩、兄の幼馴染という存在でした。代表とは、たまにやりとりをするくらいでしたが、3人とも同じ大学という共通点があったので、抵抗なく一緒に事業をするようになりました。そして、代表が起業を決意したときも、3人で理想と現実を擦り合わせながら、現在のアキュートが誕生したんです。

 

基本的には、何でも手掛けていこうとする代表と、もう少しこうしたらと意見出しをする副社長、2人の意見が割れて進まない時に、落としどころを決める私というように役割が分かれています。もちろん、それぞれの思いが炸裂する時もあります。基本的に、全体のベクトルは同じ方向を向いていますが、成長路線の描き方などはよく議論しますね。

 

 

一人ひとりが社会全体に役立つ存在

 

ー事業展開していく上でのやり甲斐を教えてください。

 

当社のメインである人材事業を通じて、労働人口が減る日本に若手の力を活かせるような事業を展開していることですね。

 

一般的に、「派遣」という言葉は、「派遣切り」や「中間搾取」などとネガティブに捉えられる傾向が多く、社会における個人の立ち位置もあまり良くない状況です。本来「派遣」には専門性の高い人材の供給を目的とした事業の成り立ちがあるわけですが、それでもまかないきれない人材不足や求職者のニーズから汎用性が広がり、未経験~専門性の高い分野まで幅広い形で人材派遣事業が容認される世の中になりました。

 

当社もそういった幅広い分野に対して人材派遣を行っていく中で、就業者に対してのスキルアップとステップアップが若年層、特に一般的に「夢」の仕事と言われるアーティストやクリエイターを目指している「夢追い人」の意識に非常に足りていないと感じ、具体的な支援をしていきたいという想いが生まれていきました。その結果、現在の「ワークライフなび」という夢追い人に向けた就業支援サービスを開始することに至り、スキルアップした夢追い人を社会へ送り出すことで社会貢献を目指すことになりました。

 

ー会社として、若手人材の育成に取り組まれているのですね。

 

企業理念として「私たちは、様々な事業を創り出し、全ての人の成長と社会全体に貢献して、次の世代を築く会社を目指します。」と掲げています。ここでいう「全ての人」とは、従業員、お客様を指し、その成長を社会貢献へ繋げることを目指しています。これが当社の考え方です。

 

派遣とは、派遣会社側が派遣社員として現実を何も知らずに就業し続けさせることで、手数料による収益が上がり続ける仕組みです。そうしたビジネスの形自体を否定するのではなく、本来派遣会社がするべきキャリア支援に真剣に向き合い、一生派遣社員のままではなく、正社員へ上がっていけるように支援していくことを使命に考えています。このようなことを創業メンバー3人で、長く議論し合い、今は完全に一致した上で、その方向に向かっています。

 

ー働く上で心がけていることを教えてください。

 

当然のことかもしれませんが、就業者一人一人としっかり向き合うことですね。夢追い人に10人に10の想いや背景がありますので、それをちゃんと理解し導いていくことを重要視しております。

 

ー今後、どのような若手と一緒に働きたいですか。

 

「夢追い人」はもちろん、「何かしたいと悶々としている人」ですね。何かしたいけど何をしたらいいか気付けていない人は、心の奥には火が灯っているのに、向かう先を見つけられていないだけだと思います。また、そもそも火が灯っていない人、本来持っていて良いはずの自信を持てていない人にも、前進させてあげられるような会社にしたいと考えているので、そういう方々と一緒に仕事をしたいですね。

 

 

社員が巣立つ派遣会社を創りたい

 

ー今後の展望をお聞かせください。

 

会社全体に関しては、今まで以上に人材育成に注力し、これまでにない人材派遣会社を目指していきたいと思います。まずは、もっと派遣社員のスキルが上がるように、研修の仕組み作りを強化したいですね。内容としても、スキルだけでなく、マインドセットから整えられるように環境を用意したいと考えています。

 

今ではさまざまな働き方がありますので、当社を経由して、他社の正社員として就職したり、独立志向があるのなら独立したり、ユーチューバーのようなインフルエンサーになったりなど、それぞれがやりたいことへの背中を押してあげたいです。まだ世の中的には、副業や社員が巣立つことを良しとしない傾向にありますが、当社が一番にそれをやっていこうと考えております。

 

個人的には、会社の戦略立案が一番の役割ですので、そこに力を入れつつ、社員を研修する先生自身が、マインドからスキルまで教えられるように、具体的な方法を仕組みに落とし込んでいきたいと思います。

 

全ての人が同じ能力を持っている

 

ー最後に読者へメッセージをお願いいたします。

 

ときには、大手企業で年間数億のビジネスをバリバリやっていたり、青年実業家として海外で大きな仕事を回していたりする同年代と自分を比較して臆してしまうこともあると思うんです。でもそれは、そうなるまでの準備や勉強をして来たかどうかの話だけだと思うんです。だから、自信だけは無くさず、いろいろと飛び込んだり、勉強したりして、知識を取得していくことをしていれば、同じ土俵に立てる可能性はあります。

 

一歩でも前に踏み出せるように、自信だけは持っていてほしいですね。その気持ちさえあれば、その他は私たちが全面的にバックアップします。そこに興味を抱いていただけるのであれば、ぜひアキュートへ参画してください。

 

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株式会社アキュートの話をもっと聞いてみたい方、一緒に働いてみたいと思う方は、
まずはコーポレートサイトをご覧ください。
どんな事業を行っているのか、どんなメンバーが働いているのかを確認することができます。

■株式会社アキュートのコーポレートサイトはこちらから
http://www.a-cute.co.jp/

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