キャッシュレスが当たり前になる日のために、便利で使いたくなる決済サービスを作る

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「欲しがられる人材になりたい人が集まるプラットフォーム」である、『PILES GARAGE』。
「働く」とはどういうことか、起業家、経営者から企業の最前線で活躍する社員の「リアルな声」を知りたいと立ち上げたインタビュー企画。各々の想いや、仕事ぶりといったストーリーを届けます。

 

プロフィール
PAY株式会社 乾 智貴(いぬい ともき)
PAY Business Section 事業開発担当
2015年野村総合研究所に新卒入社。電子マネーシステムの提案・開発・運用に従事。中国オフショア開発などを経験し、ベンダー横断のプロジェクトマネジメントを学ぶ。2017年末にBASEのPAY Division(※現:PAY株式会社 )にジョイン。PAY Business Sectionにおいてオンライン決済サービス「PAY.JP」ID型決済サービス・お支払いアプリ「PAY ID」のグロースをメインミッションに事業企画・プロジェクトマネジメント・営業に従事している。※2018年1月にBASEの100%子会社として分社化

 

電子工学の研究から、システムインテグレーターに就職。プロジェクトマネジメントを学ぶ日々。

 

ー現在の業務内容を教えてください。

 

2018 年1月4日にBASE株式会社から決済事業を引き継いで新設した子会社、PAY株式会社に所属しています。現在は、開発者がオンライン決済を簡易に導入するためのサービス「PAY.JP」(https://pay.jp/)と、ユーザーさんが現金を使わずにお支払いをするためのサービス「PAY ID」(https://id.pay.jp/)に携わっています。

 

PAYはまだ20人弱の組織で、ビジネス担当は3人しかいないため、PAY.JP側の加盟店獲得の施策立案から実行、クレジットカード会社や銀行など金融機関周りのアライアンス獲得や審査などの幅広い事業開発業務を担当しています。

 

ー専門的な業務ですが、前職ではどのような仕事をされていたのですか。

 

システムインテグレーター(※1) でクライアントのシステム開発、導入の仕事をしていました。要件を聞いて、それを満たすようにミスなく最後までリリースまで進めることがゴールです。ある意味、製造業と同じですよね。電子マネーのシステムを作っていたのですが、そのシステムがどれだけ市場にインパクトを与えているのか見えにくかったんです。

 

家族に経営者が多いのもあって、将来的には自分も商売をやるんだろうと漠然と考えていましたし、それなら何か市場に対してインパクトを与えられることをしたい、BtoCの会社に行きたい、事業会社に行きたいという思いが強かったですね。

(※1)システムインテグレーター:情報システムの企画・構築・運用などの業務を、システムオーナーとなる顧客から一括して請け負う情報通信企業のこと

 

ー最初にシステムインテグレーターを選んだ理由を教えてください。

 

大学受験でたまたま受かったのが電子工学科だったというのが始まりですが、インターネットやWebサービスを好きだったこともあり、大学院に進んで情報系の研究をしていました。

 

そして、将来のスキルアップのために大きい事業をやっている会社で働こうと思って選んだのが前職です。商売の仕方だったり、クライアントを獲得する方法を学びたいと考えたんです。

 

実際に、たくさんの人たちを巻き込みながらプロジェクトをマネジメントしていくというやり方が今でもすごく活きているなと感じますね。

 

 

中国滞在で体験したキャッシュレス社会を日本でも

 

ー入社したきっかけを教えてください。

 

もともと祖父が建設業、母が葬儀や人材派遣業の会社をやっていたのですが、あるとき母親から「家業を手伝ってほしい」と言われたんです。前職では時間的に難しかったので、転職を考えました。

 

そこで、以前から興味を持っていたフィンテック(※2)における分野で決済業務に携わる仕事がしたいと思い、探している中でみつけたのがPAYでした。

 

代表取締役CEOの高野の話を聞いて、年齢が近いことや商売一家で育っているというバックグラウンドなど自分と通じることが多いように感じました。それから、高野は二十歳で起業して今日までずっと同じサービスを続けているんですけど、商売って金儲けのためだけのものじゃないんだなって思いましたね。

 

「現金が使われない世界はいずれ来る。そういう世界に自分がするためにはどういうサービスが良いか、そのために商売する。」と高野がいつも言っているのですが、自分が成し遂げたい世界があって、それをどうハックしていくかみたいなところを彼はモチベーションとしているんです。ここまでモチベーションが続いていることに対して、素直にすごいなと感激して、一緒に切磋琢磨したいという気持ちになりました。

(※2)フィンテック:Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、金融商品・サービスのこと

 

ーキャッシュレスに興味をお持ちだったのですか。

 

前職で中国に数か月滞在していた時に、アリペイ(※3)などの決済サービスが普及している場所で生活していました。それから日本に帰ってきて現金を使うことがすごく煩わしく感じてしまったんですよね。成し遂げたい世界というと少し大げさかもしれませんが、キャッシュレス社会が普及するきっかけになりたいなとは思っています。

(※3)アリペイ:アリババグループが提供する、中国最大規模のオンライン決済サービスのこと

 

ー中国でのキャッシュレス決済は、どれくらい普及しているのですか。

 

2015年に行った時は、まだ流行り切っていませんでした。ただ、その後に出張ベースで行く度に普及していく世界は、すごく刺激的で面白かったです。決済って本当にすごいんだと思って、好きになったきっかけですね。今では、一般的というよりも中国全土で使っているような感じです。

 

日本だと、もともと現金への信用が高いこともありますし、ATMの数も多いので現金でも十分便利だと感じますが、アリペイの便利な点はそれだけではないんです。銀行口座と電話番号を登録するだけで本人確認までできてしまうので、日本のように時間はかかりません。

 

だから、アリペイって決済として流行ったんじゃなくてWebサービスとして流行ったんじゃないかなって思います。決済は加盟店とユーザーの1対1の関係ですが、そうではなく加盟店ネットワークとユーザーネットワークがあって単純に便利だからみんなが使い始めたんじゃないかなって思いますね。

 

日本でもLINEなどのコミュニケーションツールが普及していますが、便利だったから使い続けているのが流行った理由だと思うんですよ。だから、僕たちも“便利でみんな使っているから”っていう理由で使い続けてもらえる決済のWebサー ビスを作りたいなって思います。

 

 

今週出たアイデアをもとに翌週プロダクトが作られるスピード感

 

ー一緒に働かれているメンバーは、ベンチャー経験のある方が多いのですか。

 

フィンテックという共通のキーワードを軸に集まっているので、ベンチャーだけでなく大手出身者と半々くらいですね。

 

僕の上長は、クレジットカード業界出身で、リーガル面や業界構造、儲け方についても知見がある方です。電子マネーやクレジットとは異なる決済なので、違いを熟知しているというところがとても強いです。それから、横には商社出身のバリバリの営業マンがいます。まったく違うものを売っていた人が決済ビジネスを売っていますが、営業力ってどんな商品にでも生かせるんだなと思いましたね。

 

ー異なる経歴のメンバーが多いチームで、雰囲気はいかがですか。

 

プロダクトを作る、ビジネス展開するという目的に対して議論に白熱することもあれば、それぞれ分かれて黙々と仕事をすることもあります。一緒にランチに行ったり、夜は飲みに行ったり、すごくメリハリのある環境だと感じています。

 

ー入社されて、今までとの違いはどこでしたか。

 

一番の違いは、スピード感ですね。自社開発なので要件が明確であればプロダクトが作られていくんです。今週出たアイデアが翌週には実現できてしまうことには驚きました。

 

もちろん、これから整えていかなければいけないところもあるのですが、そこは僕が今まで大手で学んできたことを活かせる部分だと思っています。目指すべき形がわかっているのは良いことだと感じていますね。

 

ー今までと会議方法などに違いはありましたか。

 

会議方法自体に大きな違いはないのですが、社内向けの説明資料を作ったり、承認をとったりするなどの作業がなく、身のある議論しかしていないように感じますね。

 

会議にはCEOが参加することもありますし、やっぱりエンジニア、プログラマーなどの現場メンバーを交えて一緒にボトムアップ型の意見で議論できるところが強いなと思いますね。だからこそ、形にもしやすかったり、動かしやすかったりしてスピードも上がるんだと思います。

 

 

常にユーザー目線とプロダクト目線を忘れない

 

ー仕事をしている中で、どんな時にやりがいを感じますか。

 

やっぱり自分たちのプロダクトが使われている現場を見たときですね。お支払いアプリ「PAY ID」というQRコード決済を導入いただいているライフカード様の食堂に行ったときに、レジを見るとクレジットカード決済と同じくらいQRコード決済も利用されていました。日本でも決済機能の一つとして、QRコード決済が受け入れられているのだと感じましたね。普及率としてはまだ低いですが、僕たちがやっていることは間違っていないんだなと思いました。

 

他にも加盟店様から「導入してから、会計時の行列が減ったよ」などの声をいただけたときは、すごく嬉しいです。他の決済機能と比べると、QRコードを読み取ってボタンを押すだけで決済が完了するので、一度使ってみたお客様はその利便性からリピートしてくださっているのだと思います。

 

—働く上で、大切にされていることはありますか。

 

みんなのコンセンサスで真ん中の意見をとろうとするのではなく、ユーザー目線でどれがいいかっていうのを議論できる現場で、働く上でプロダクト目線で何が良いかっていうのを常に考えることが大切なんだと、この会社で学びました。今までは、2つの意見がぶつかったときに中間をとろうとしてしまっていたんですけど、よく考えてみればユーザー目線じゃないことが多かったんです。仕方のないことですが、特にクライアントからの意見は強かったですね。それが、この会社ではユーザー目線、プロダクト目線でどのアイデアが良いか、ちゃんと議論しています。この環境を生かして、僕自身も常にユーザー目線、プロダクト目線で考えることを大切にしています。

 

—今後はどのようなメンバーと働いていかれたいですか?

 

働く上で大切なものとして、ユーザー目線、プロダクト目線を挙げましたが、その目線でちゃんと考えられる人と一緒に働きたいなと思います。こういう会社はバックグラウンドが全然違う人が集まってくるので、その人と同一の目線で話すのはそこぐらいしかないように思うんです。たくさんの人たちと、同じ観点で考え抜きたいと思います。

 

 

日本でキャッシュレス決済が普及するきっかけを目指して

 

ー今後、どのようなことに挑戦されたいですか。

 

大きな目標は、やはりキャッシュレス化だと思っています。アリペイはQRコード決済という代名詞がつくことが多いのですが、社内ではID型決済という代名詞を付けています。QRコードに限らず、インターネット上で、本人確認、認証、決済がボタン1つでできる仕組みが素晴らしいと思うんですよね。

 

アリペイなどの決済があるから、さまざまなサービスへの参入障壁が低くなって、中国は行く度にどんどん進化している気がするんです。だから、うちも日本でそれに挑戦しているし、他の決済サービスも違った戦略でネットワークを広げていっているんだと思います。

 

一方で、キャッシュレスって本当にできるのかなという不安の声もありますが、中国と同じようにインフラが整っていて、インターネットがあって、スマートフォンが普及していたら、できないことはないんですよ。だから、あとはきっかけだけだと思うんです。うちの会社ではCEOもメンバーもみんながそう思っていて、そのきっかけがどの会社のものになるかと考えています。当たった施策のきっかけの一つになればいいなっていうのが会社の方針ですが、そのきっかけ自体が僕のアイデアだったり、みんなで議論したものだったら、もっと嬉しいなと思いますね。

 

ー最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

 

僕の特徴って大手からベンチャーへの転身だと思っているんですね。ベンチャーに来る前は、プロダクトファースト、エンジニアファーストで通用しないかなと不安に思うこともあったのですが、やっぱり今までやってきたことの知識や考え方の本質、先輩から強く言われていたことなど今も活きていることは沢山あります。

 

だから、僕のように大手からベンチャーへの転身を考えている人は、後悔とか不安とかで留まる必要なんてなくて、自分の好きな領域で挑戦したいっていう思いがあれば全然通用するんだということを伝えたいですね。僕は転身して、良かったです。

 

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