「つくれる」のその先へ、株式会社ペライチ 対談シリーズvol.2 上田 和貴氏【後編】
「欲しがられる人材になりたい人が集まるプラットフォーム」である、『PILES GARAGE』。企業を”個”の力で支える、「杭(PILES)」のような人材を育てる「場所(GARAGE)」として、「欲しがられる人材」とはどのような人材であるのか、様々な人の話を聞くことで改めて考えてみようと立ち上げたこの対談企画。
今回の対談のお相手は、株式会社ペライチ(以下、ペライチ)の立場の違う3名の方と様々な視点で対談をさせて頂きました。第2回目は47都道府県サポーター本部 部長 上田和貴氏との対談です。
ペライチは、「『つくれる』のその先へ」を理念に掲げ、「誰でも早く簡単に1ページのホームページ作成をできるWebサービス」を展開しています。後編は、ペライチの1ユーザーであった上田氏がペライチに入社した理由や、これからについてお話を伺いました。弊社柴田との対談をお楽しみください。
以下
上田:株式会社ペライチ 47都道府県サポーター本部 部長 上田和貴
柴田:株式会社mannaka 代表取締役 柴田雄平
ペライチのビジョンに共感したのが入社の決め手
柴田
上田さんがペライチに入社した理由は何が一番大きかったんですか?
上田
ペライチへ入社前は、前編でお伝えした通り、実家の事業の手伝いをし始めたことをきっかけに、1ユーザーとして関わっていました。だから元々ペライチに入社するつもりはなく、「ペライチのお手伝いをしたら勉強になりそうだな」と思い、まず週2~3日、カスタマーサポートとして働き始めたんです。
それから働いているうちにペライチのビジョンに触れて、自分が向いている方向性とペライチが向いている方向性がものすごく重なりました。ペライチの「良いプロダクトを作っている人達がちゃんと幸せになれる世の中を作りたい」「地方に住んでいるPC初心者のおじちゃん・おばちゃんでも、ページがつくれる世の中にしたい」というのは、私にとってそれはまさしく実家の状況と重なり、ものすごく共感したんです。
私自身、ホームページの知識や経験は全くなく、あまりお金もかけられない状態からのスタートでした。その状態から自分たちが結果を出すことができ、上田家が成功事例を作れたら、絶対に他のペライチユーザーさんや全国の中小企業の皆さんの励みになれると思いました。なので、私は「ユーザーとして結果を出す」ことが自分の使命だと思いました。そのためにも、入社してガッツリやってみようと思ったんです。ペライチで学んだことを実家の事業にも生かせますし、ユーザーとして実家の売上が上がれば上がるほど、そのノウハウを他のユーザーさんへ伝えることができ、ペライチの価値にもなるからです。
「ペライチの中の人」である自分自身が、ユーザーとして結果を出せていなければ、本物ではないと思いました。私はセミナーでお話させていただく機会も多いのですが、ペライチが本当に良いサービスで、それが本当に効果的なノウハウなのであれば、自分自身がまず実践して結果を出すべきだと思うからです。また、人におすすめする前にまず自分がやるべきだと思います。
なぜかというと、テクニック(ノウハウ)も大事ですが、テクニックはあくまで手段でしかなく、本質ではないからです。そのテクニックに行き着くまでの「体験」や、そこから得た「知恵」や「想い」に人は共感して、心が動くと思います。そうすることでテクニックに深みが出ます。だから伝わるのだと思います。
なのでセミナーでお話させていただく場合も、テクニックやノウハウだけではなく、体験や知恵や想いをたくさん盛り込みます。そうすることで参加者の方々に伝わり、結果的に行動してもらえるようになります。
なので私は、社員として働きながらも、自分自身がユーザーとしてペライチに関わり続けることが大事だなぁと思っています。
絆のホルモンで人々を幸せに
柴田
上田さんはペライチで働きながら起業をされたと伺ったのですが、今後、上田さん自身がやっていきたいこととペライチでやっていきたいことはどのような軸で考えているんですか?
上田
今年の3月に兄と一緒に会社を設立したのですが、私の中でペライチで働くことと自分の会社でやりたいことの土台の軸は一緒です。
まず、私はずっと兄と一緒に、実家の売上をあげるために頑張ってきました。僕たちがやってきたことは「絶対に他の中小企業・個人事業主の方のお役に立てる」と思っています。もちろん皆さんのお役に立てるとは思っていませんが、ピッタリはまれば凄く効果が出ると思います。なので、兄と一緒にコンサル事業をします。
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そして会社の軸は、「幸せな世の中にすること」です。
兄と設立した会社の定款の1行目には「幸せホルモンといわれる脳内物質「セロトニン」の分泌を促すための指導」とあります。
近年「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」や、「愛情ホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」という脳内物質がよく取り上げられるようになってきました。
私たちはこの「セロトニン」や「オキシトシン」に人類の次の可能性があると思っていて、これらの分泌を流す活動をするための会社を設立しました。ただ誤解されたくないのは、私たちは脳内物質が全てだと思っているわけではないです。あくまで表現として分かりやすいので、脳内物質という切り口で言語化しているだけです。
人の幸福には「ドーパミン」「セロトニン」「オキシトシン」という3つの脳内物質が必須だと言われています。
「ドーパミン」は聞いたことがある方も多いと思います。これは例えばパチンコで大当たりが出た瞬間に出るような脳内物質です。刺激に対する快感です。これは強い快感ではあるものの一瞬の快楽なので、すぐに終わってしまい「足りない気持ち」が残ります。しかも「もっと欲しくなる」という特徴があるので、同じ大きさの刺激では満足出来なくなってしまうわけです。これだけは長期的に満たされるのは難しいのです。
最近は特に「ドーパミン的な刺激」に溢れているな、とよく感じます。広告でも何でも、そういった刺激に溢れていると思います。だから「毎日頑張っているけれど、何かが足りない」「何か満たされない」という状態の人が最近多いと思っていて。報酬やインセンティブなどの、ドーパミン的なモチベーションだけで動き続けるのには、もう限界がきていると思うんです。
そこで大事なのが「セロトニン」や「オキシトシン」です。「セロトニン」は、太陽の光を浴びたり、リズム運動をした時に分泌されることが分かっています。例えば朝日を浴びて軽く運動をした後って、すごくスッキリしますよね?状況や何かが変わったわけじゃないけれど、心が静かに満たされて生きている実感を感じます。エネルギッシュで活動的になります。これがセロトニンです。
「オキシトシン」は、「愛情ホルモン」「絆のホルモン」とも呼ばれていて、かつては母親が赤ちゃんに母乳をあげている時にしか出ないといわれていたホルモンなんですが、近年になってそれ以外の時や、男性でも出るということが分かりました。
例えば、信頼できる友達との会話など、「親しい人と気のおけない会話をするとき」に分泌されることが分かっています。「見返りを求めない親切」をした時に出るんです。オキシトシンが分泌されると愛情が育まれ、絆を感じ、ストレスによるダメージから守られます。さらに、オキシトシンが分泌されると、セロトニンの分泌を誘発します。
見返りを求めずに親切をした時って、自分が何かを得たわけではないのに、心がすごく満たされて、相手との絆や愛を感じると思います。これって凄いことだと思います。これが人の幸福にはとっても大切なことで、私たちはこのような人や行為で世の中を溢れさせたいです。そうすれば、別に物資的には今と何も変わらなくても、心が満たされたり相手に優しくなれたり、色々な問題が解決すると思います。
そして、ペライチのサポーターさんってまさしくそれを体現していると思うんです。見返りを求めずに、目の前の人に手を差し伸べる人たちが集まっています。私たちはこのような方々と一緒に世の中を良くしていきたいですし、このような方々が認められて評価されるような世の中にしていきたいと思っています。
だからこそ思うんです。インターネットを使うということにおいて、もちろんテクニック的な大事さはあるけれど、1人1人の軸や在り方がすごく大事で、その見えないところの豊かさを感じられる人を増やしたいという想いがあります。それがペライチのサポーターコミュニティなんです。
自分の体験をもって、相手の欲求を刺激する
柴田
最後の質問です。上田さんはどんな30代になりたいと思っていますか?
上田
特に決めてないです。無理して目標を立てるのがあまり好きではなくて、あまり目標を立てていません。もちろん目標を立てること自体は良いのですが、「強烈な欲求」が伴っていない目標を立てることには意味がなくて、それならむしろやらない方がいいんじゃないかと思っています。
例えば、好きな人に会いに行くのなら、いくら大変でも会いにいくと思うんですけど、全然気が乗らない飲み会だったら、ちょっと雨が降っているだけで行きたくなくなるじゃないですか?
要は、「好きな人に会いに行く」みたいな欲求があるものであれば、身体は勝手に動き、それについて考えるだけで「達成するのに必要なエネルギー」以上のエネルギーが、自然と湧いてくると思うんです。だから本人にとっては、努力ですらないし、楽に行動できるんです。
逆に、「欲求のない目標」を頭で考えてしまうと、その目標は「努力せねばならない」ものになってしまいます。こうすると自分の軸とズレているので、行動することがめちゃくちゃ大変になります。
だから、目標は無理して立てていません。でも自分の欲求と向き合う時間を、定期的に作っています。スマホやPCなど何も持たずに、ホテルに1人で宿泊して、欲求と向き合う時間を作ったりしています。そこからいくつか人生の通過点を描いてはいます。「どんな30代になりたいか」という問いに対する答えも、「強烈な欲求が出てきた時に決めればいいかな」と思っていて、何も考えていないです。
だからペライチのセミナーでも、皆さんの欲求を刺激することを意識しています。テクニックももちろん大事なんですけど、やっぱりちゃんと自分が体験したことを伝えた方が、相手に伝わり、動いてくれるんですよね。特別な「すごい情報」ではなかったとしても、1つ1つの体験には本質が潜んでいると思うので、それを自分の言葉で語る方が意味があるんです。なので身近な友達やおばあちゃんの成功事例なども紹介しています。
だから私は、自分自身を進化させていきながら本物を伝えていきたいと思っています。何事も、自分自身が体現したことをみんなに広めていきたいです。
柴田
まさに自分の原体験を元にして、未来を想像していて面白いですね。一年後にもう一度インタビューさせてください。貴重な機会をありがとうございました。
上田
こちらこそありがとうございました。
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今回の対談の前編では、「ペライチで働くモチベーションと原体験」「ペライチのサポーター制度」というお話を伺いました。そして後編では「ペライチのビジョンに共感したのが入社の決め手」「絆のホルモンで人々を幸せに」「自分の体験をもって、相手の欲求を刺激する」という話を上田氏から伺いました。起業と脳内ホルモンが関係しているとは、なかなか斬新なお話でしたね。同じことをやっていても、そこに見返りを求めるかどうかで幸せの度合いが全く異なってしまう、というのも、これからの時代を生きていくために大変貴重なヒントになったのではないでしょうか。
あなたにとってはどんな話が胸に残りましたでしょうか? この記事を読んだあなたにとっても、これからの時代を生きるヒントが見つかれば幸いです。
前編はこちら
「つくれる」のその先へ、株式会社ペライチ 対談シリーズvol.2 上田 和貴氏【前編】
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記事:PILES GARAGE