自分の人生を、自分でクロージングする
他人を「クロージング」できる人は、自分の人生を自分で「クロージング」している人である。
先日、わたしはとある会社の営業力向上セミナーに参加してきました。そこで、講師の方からこんなことを聞きました。
「自分の人生を、自分でクロージングしていない人は、他人の人生をクロージングすることはできない」
わたしは、この研修で一番この言葉に感銘を受けました。ここでいう「クロージング」とは、「決意する」(他人に対しては、「決意させる」)という意味合いです。営業の場面でいうと、単に「物を購入するための意思決定」ではなく、「必ずやる」という深い決意を引き出すことをクロージングと言います。
本気の決意を引き出すクロージング
たとえば、将来学校の先生になりたい男の子がいたとして、彼が「将来、学校の先生に必ずなるんだ!」と深く決意し、志すこと、もしくは志を持たせることを「クロージング」と言うのです。営業の場面で言えば、「商品」をただ「売る」のではなく、「自ら変わろう、いや変わるんだ」という「お客様の本気の決意」を引き出すことをクロージングと言うのです。そのために必要なものとして商品を提供するのです。
この研修では、「クロージング」のためのスキルをいくつも学びましたが、その中であった次のような話からも深い気付きを得ました。それは、次のようなことでした。
自分が自分の人生をかけて成し遂げたい志を立て、その志を実現することを、まずは自分自身が強く決意することが最も重要である。これができていないと、人の人生に違いをもたらすような深い決意をひきだすことは決してできない。
まず、自分の人生をクロージングする
この時、わたしは自分の周りにいる人たちの顔を自分の頭の上に思い浮かべました。すると、私の尊敬している人たちは、皆、まず「自分の人生を自分でクロージング」していたのです。だから人生にどんな困難が来たとしても、困難に負けずに、取り組み続けている。そんな生き方、生き様をしているからこそにじみ出てくる「迫力」があり、その気迫・迫力をもって、他人にクロージングをしているのだということに気付きました。
起業家の言葉に説得力と迫力がある理由
自分で事業を興しているような方には、自然と言葉に説得力と強い迫力を感じます。わたしはこのことに対して、「なぜなんだろう?」と、いつも不思議で仕方がありませんでした。しかし、わたしはこの研修に出て、話を聞き、腑に落ちました。
そして、わたしはこの研修に参加し、まだ「本物の志」は立てられていないと痛感しました。だからと言って、あれこれ考えていても志というのは簡単に見つかるものでもないので、まずは今の営業という仕事を懸命に取り組もうと強く思いました。
まず、自分の人生をクロージングする。そして、お客様の「自ら変わろう」という本気の決意を引き出すクロージングをできるようになります。
あなたと、あなたの会社の新入社員が、どこでも通用するような人材となるヒントとなれば幸いです。
記事 / 株式会社FCEトレーニング・カンパニーと株式会社mannakaの共同作成記事です。
執筆者 / 中村 天大
編集者 / 株式会社mannaka
組織デザインコンサルティング会社。
FCEトレーニング・カンパニーには、「働くをおもしろくする」研修が、あります。
3,000以上もの組織・チームから見出した「成果を出す組織の原理原則」と、世界的ベストセラー『7つの習慣』をよりビジネスシーンにフォーカスした「7つの習慣(R)InnovativeMind」研修を提供しています。
2013年から5年連続で、「働きがいのある会社ランキング」ベストカンパニーにも選出を頂きました。
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