企業の支援策を利用して、睡眠不足解消への動きが広まる

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企業の間では改めて睡眠の重要性を見直し、従業員の睡眠をサポートする動きが広がっています。米国のシンクタンク、ランド経済研究所の調査によると、睡眠不足を原因とする日本の経済損失は15兆円にも上ります。
そんな中、生産性向上のために各企業が様々な工夫を始めています。

 

KDDI、社員の睡眠データ分析

KDDI株式会社(以下、KDDI)は、睡眠改善システムの株式会社ニューロスペース(以下、ニューロスペース)と共同で、人工知能(AI)を活用した睡眠改善の実証実験を開始すると発表しました。実験期間は数週間程度、対象はサービスを企画する社員、数十人です。この実験を通して社員の睡眠データを分析し、一人ひとりへの睡眠改善をすることで、健康経営の推進へとつなげていく狙いです。

 

<データ分析の流れ>

①従業員に薄型のセンサーを配布し、睡眠時に布団の下に入れてもらう
②センサーが睡眠中の心拍や呼吸、寝返りの回数などを検知する
③室温や湿度、照明の明るさなどのデータも集め、従業員一人ひとりの睡眠状況を分析する

 
今回、睡眠改善実験に協力したニューロスペースは「一人ひとりに合う改善策を授けてほしい」という企業からの要望を多く受けており、三井物産など約50社の睡眠改善を支援しています。
 

DeNA、「睡眠講座」が人気

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)では、社会人に必要な健康をまず身につけることを目的に、健康関連の研修を定期的に開催しており、中でも睡眠関連の講義に人気が集まっています。従業員の睡眠の重要性への理解をより深めようと、社員が自ら健康関連の講師の資格を取得し、18年度の新入社員研修から講義を始めました。さらに、DeNA本社には個室の仮眠室が4カ所設置されており、社員は1日60分まで利用できる他、社内には睡眠を推奨するステッカーを掲示しています。

 

 

睡眠サポートサービスも拡大

働く人の睡眠に注目が集まるなか、睡眠をサポートするサービスも広がっています。米アマゾン・ドット・コムが17年秋に国内で販売を始めたAIスピーカーでは、700以上の種類がある機能のうち、睡眠をサポートする落ち着きのある音楽を流す「快眠サポート」が2月の利用ランキングの12位に入るなど、人気を集めています。

 

トレーニング製品のポラール・エレクトロ・ジャパン株式会社によると、日本人の平均睡眠時間は調査対象の28カ国の中で最も短く、男性で6時間30分、女性が6時間40分です。日本人の睡眠不足を改善することで、日本の経済力を底上げできる可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

 

出典元

 

 

執筆/編集:PILES GARAGE

 


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