TUNE-UP by another life. 「第17回:レールを外れて行きついた人生」

TUNE-UP by another life. 「第17回:レールを外れて行きついた人生」

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これからの時代を、自分が生きたいように生き抜くためのコラム「TUNE-UP」。人生経験のシェアリングサービス「another life.」が提供する様々な人生のパーツを組み立て、自分らしいキャリアや働き方を考えるキッカケを提供します。

 

第17回のテーマは「レールを外れて行きついた人生」。高校、大学、就職、昇進、退職…など、人生にはたくさんのレールが存在します。選択の多様性が広がりながらも、多くの人にとってこのレールに沿って生きていくことが安定とされているのも現実です。

 

しかし、家計の問題やリストラなどで、意図せず敷かれたレールから外れることは誰にも起こり得ます。また、やりたいことがそのレール上にある場合もあれば、レールから外れた道にある場合もあります。

 

そんな時、状況を悲観してしまう、一歩踏み出す勇気がないと言った理由で、レールから外れた道を選択するのは難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、another life.のインタビューを通して、実際にレールを外れた方たちがどんな人生を歩んでいるのかを見ていきます。

 

敷かれたレールを外れたわけ

「理不尽な課題」

榊原正幸さん(高校および大学を中退→学校教育コンサルタント)

福岡県で育ち、生徒の大半が福岡大学を目指すような高校に通っていた榊原さん。一人が宿題を忘れると罰として列全員が単語を300回書くという、理不尽な連帯責任の宿題を課す環境に違和感を感じるようになります。

 

”もともと理不尽なことが許せない性格だったこともあり、いつしか、「これなら自分で勉強したほうがいいな」と思うようになりました。

 

もともと、高校に入ってから自己啓発本等、様々な本を読むようになったこともあり、高校を卒業しなくても社会では働ける、という感覚もありました。”

(another life.記事より)

 

親や先生に反対されながらも高校2年で退学を決心します。退学後は大学には進みたいと考えていたため大学入学資格検定の勉強に向けて勉強を進めます。

 

さらに、やりたいものを決めて大学に入りたいという思いから、並行して自分の関心対象を探すため、憧れを抱いていたPCを買います。HPをつくったりオンラインゲームにのめりこんでいくという日々を送りました。

 

その後知人のアドバイスもあって通信制の大学に進学するも、2年目で家計の問題から再び中退せざるをえなくなってしまいました。

 

 

「レールから外れることへの恐れがなくなった」

仲山進也さん(自主留年・転職→フェロー風社員)

中学の時から、サッカーを通じてルールを知らないと損するという思いを抱いていた仲山さんは、推薦で法学部に進学しました。

 

法学部には司法試験というレールがあるため自分も受けようと勉強し始めます。4年時に受験するも不合格。これをきっかけに就職しようと決めますが、就職氷河期だから卒業すると就職できないと言われて、自主留年という道を選びます。

 

”この時、いわゆる敷かれたレールから外れたわけですが、何か気が楽になった感じがしました。「レールから外れることへの怖れ」がなくなったんだと思います。

 

就職をまったく考えず過ごしてきた結果、「メーカーと商社って何が違うのかな?」という低レベルの就活生が誕生してしまいました。面接で「ありがとうと言われる仕事をしたいのですが、できますか?」と質問して、何度も笑われました。50社くらい落ちて、たまたま3社に内定をいただき、「マンチェスターユナイテッドの胸スポンサーだから」という理由で大手電機メーカーに入社しました。”

(another life.記事より)

 

しかし働くうちに業務の全体像をつかむことができずモヤモヤし始めます。2年目にすでにベンチャー企業に転職していた同期から声をかけられ、そこの社長に会うことになりました。そして社長と10分ほど面接をして転職が決定。現在ほどベンチャー企業の存在感が大きくない中で、一部上場企業から転職し、再び一般に常識とされるレールから外れることになりました。

 

外れた先で見つけた生き方

「『レールから外れること』=『社会不適合者』ではない」

榊原正幸さん(高校および大学を中退→学校教育コンサルタント)

 

高校・大学を中退するも、培ってきた根本的な問題解決の考え方を活かし、評価を受けながらエンジニアとして活躍していきます。業務に携わるうちに自らの関心がマネジメント側にあることに気付きました。

 

転職して念願のマネジメント職に就くも、社内の人間関係などから自分がつぶれる寸前で離職。この経験を振り返って、課題の根本にあるのは「逃げること」をネガティブに捉えてしまう学校教育にあるのではないかと考え始めます。

 

”今辞めたら替えの人がおらず、他の人に迷惑がかかるという理由で環境を変えられずに苦しむ人が多いと思うのですが、極論、総理大臣でさえ替えがいるので、それ自体は悪いことではないと思うんですよね。

 

特に、僕自身、レールから外れた経験、そしてその後もキャリアが成り立った経験があるからこそ、そこには再現性があるという感覚がありました。

 

「レールから外れること」=「社会不適合者」ではないし、視野の持ち方等、自分の経験から伝えられることがあるんじゃないかと思ったんです。”

(another life.記事より)

 

そして考える中でたどり着いたのが学校全体に向けて事業を行うということでした。学校教育に求められるものが増えるのに比例し、教師に対する要望や必要なスキルが増し続けている今、民間経験者と教師が分業する仕組みをつくって、教師、生徒、保護者すべてが恩恵を受けられることを目標にしました。

 

 

「社内唯一のフェロー風社員へ」

仲山進也さん(自主留年・転職→フェロー風社員)

 

当時ベンチャー企業だった楽天に転職し、思い切り仕事ができる環境でどんどん仕事にはまっていった仲山さん。徐々に部署に人が増え、部長業を担当し始めます。しかし納得のクオリティを求めるあまり、一人で業務を抱え込んでパンクしてしまいました。

 

”上司に「講座コンテンツづくりに注力したい」と伝え、別の人に部長をやってもらうことになりました。部長白旗宣言です。

 

ただ、大学留年や転職の時のように、組織の中で出世していくというレールからまた外れたことで、好きでないことや得意でないことを無理にやらずに、自由に動けるようになった瞬間でした。”

(another life.記事より)

 

部長職を自ら外れた仲山さんは、遊軍的な新規プロジェクトの立ち上げ要員になっていきました。様々な企画に携わるうちに、楽天自体の従業員が数千人を超え、再びモヤモヤを感じるようになります。

 

”やはり大きな組織よりも、阿吽の呼吸で動けるチームで臨機応変に仕事をするスタイルが合っていたようです。

 

また、チームビルディングプログラムで経営者ばかりを相手に語り合うなかで、自分だけがサラリーマンであることに違和感がありました。”

(another life.記事より)

 

会社も自分でやってみたいという思いも抱いていたところ、正社員のまま、兼業フリー・勤怠フリーの働き方をしないかという提案をもらいます。そこで社内唯一のフェロー風社員となり、自分の会社の立ち上げまで成し遂げました。

 

レールを外れてみるのも悪くない

榊原さんはレールを外れたからこそ感じたことを活かした仕事を生み出せたケースでした。また、仲山さんのケースでは、フェロー風社員という自分に本当にあった働き方を確立させられたことがわかります。

 

多くの人が同じレールを歩む中で、人と違った経験をしたという強みを活かした仕事をすることが出来ています。

 

そのため、自らレールを外れることを考えている場合、何をしたくて外れるのか、そのために何をするのかを考えるといいかもしれません。レールを外れなければいけなくなった場合も、外れたことで気づいたことを活かした仕事を創り出せますし、また様々なことに挑戦してみると自分のやりたいこと、向いていることを見つけられるのではないでしょうか。

 

関連記事

榊原正幸さん https://an-life.jp/article/366

仲山進也さん https://an-life.jp/article/720

 

執筆者:another life.編集部

 

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