TUNE-UP by another life.「第7回:起業したいけどアイデアがない。事業内容はどう決める?」

TUNE-UP by another life.「第7回:起業したいけどアイデアがない。事業内容はどう決める?」

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これからの時代を、自分が生きたいように生き抜くためのコラム「TUNE-UP」。人生経験のシェアリングサービス「another life.」が提供する様々な人生のパーツを組み立て、自分らしいキャリアや働き方を考えるキッカケを提供します。

 

第7回のテーマは、「起業したいけどアイデアがない。事業内容はどう決める?」。

 

働き方が多様化する現代。転職を繰り返したり、複業をしたり、フリーランスになったりと、自分のライフスタイルに合わせて働き方が選べるようになりつつある中で、起業をする若者が増えています。

 

・起業に興味はあるけど、具体的にどんな事業にするか決まらない
・人を幸せにする仕事がしたいけど、お金を生み出す仕組みのイメージがわかない
・どんなビジネスが求められているのかピンと来ない

 

このような理由から、事業内容に悩む方もいるのではないでしょうか。
another life. の中から、起業した方々の人生インタビューを元に、ビジネスが生まれる過程について考えていきます。

 

事業アイデアの種はどこにあるのか

起業の目的は人それぞれ。「起業したい」という想いが芽生えた場所に事業アイデアのヒントが埋まっていることもあります。

 

「コンサル業界に就職するための、ステップとしての起業」

山中 哲男さん(大手電機メーカーの工場勤務→飲食店経営)

 

高校卒業後に地元の工場に就職した山中さん。1年ほど働く中で仕事内容や環境に違和感を覚えたことで転職を考え始め、休日に日雇いバイトをしながら自分の本当にやりたいことを模索し、飲食店の開業を決意しました。

 

自分がやりがいを感じる「人に何かを教えること」を仕事にする手段として、コンサルタントとして働くことに関心を抱くようになりました。

 

しかし、実際に転職先を探してコンサル業界を受けて周ると、全て落ちてしまったんです。

 

この状態で面接を繰り返しても仕方ないと思い、5年程しっかり実務経験を積んで25歳でコンサルティング業界の会社に転職しようと決めました。そして、企業に入って色々な経験を積むのは時間がかかると感じたため、自分で起業してしまおうと考えたんですよね。

 

地元のチェーン店でご飯を食べていて、狭くてガチャガチャした店が多く、フラストレーションを感じていました。そのため、ゆったりとくつろげる空間を創りたいという思いがあったんです。

(another life.記事より)

 

最初から起業する意志を持っていたわけではない山中さん。起業そのものではなく、コンサルティング業界への就職実務経験を積む手段として選択した飲食店の起業では、日々の暮らしの中で感じていたフラストレーションがビジネスモデルのアイデアになりました。

 

「“いつか見てろ”から“誰かのために”へ」

荻原 猛さん(備品販売、店舗デザイン、企画→中小企業向けマーケティング支援)

 

経営者の父への憧れと、父の事業失敗で手のひらを返したかのような態度を取る大人たちに対する「いつか見てろ」という悔しさがモチベーションで、幼い頃から起業を志していた荻原さん。大学卒業後に初めての起業に挑戦したものの、失敗。抜け殻のような日々を過ごしていたある日、同い年の起業家がIT事業で成功する姿をテレビのニュースで見たことで、インターネットの可能性を改めて痛感。Webマーケティング企業へ就職し、子どもの誕生がきっかけで二度目の起業を決意しました。

 

35歳のとき、20代からずっと支えてきてくれた妻から「子どもができた」という言葉を聞き、ハッと我に返りました。これで子どもが生まれて、そのままオプトにいたら多分もうビビっちゃって起業できないかも、と思ったんです。

 

ただ、起業の目的は以前と変わりました。「リベンジ」のための起業ではなく、「誰かの困りごとを解決すること」が目的になったんです。人が欲しいものを提供することで会社は大きくなるということをオプトで学んだからです。

 

誰の困りごとを解決したいかを考えると、中小・ベンチャー企業の経営者の皆さんしか思い浮かびませんでした。自分自身が同じ境遇にいたから。

 

自分のスキルの中で一番役に立てると思えたのがWebマーケティング支援でした。そこて、中小・ベンチャー企業「専業」のマーケ支援会社を立ち上げようと決めたんです。

(another life.記事より)

 

「誰のための会社を作るか」をベースに事業内容を決めた荻原さん。過去の起業失敗の経験から、ターゲットのニーズを掴むことの重要性を知ったからこその決断でした。

 

ビジネスをかたちにするプロセス

モチベーションとアイデアが揃ったら、更に具体的な事業内容を考える段階に入ります。お二人はどのようにアイデアを実現させていったのか見ていきます。

 

「自分ができることを、目の前のひとに」

山中 哲男さん(飲食店経営→株式会社インプレス代表取締役社長)

 

店をオープンすると、なんと初月から大反響で、オープンからクローズまで満員という状態が続いたんです。元々、田舎の店のため最初は人が来ることを利用し、口コミを起こすこと、リピーターを獲得することに一点集中しようとしていました。そのため、メニューを最低限に抑え、お客さんに新しく欲しいメニューを聞いて周り、「票が多かったものを来週までに仕入れるからまた来てください!」と伝えると、たくさんの人にリピートしていただくことができたんです。

 

そんなある時、たまたま同業の社長の方々とハワイに旅行に行く機会がありました。すると、現地で飲食業を営む日本人の社長から、現地のコンサル企業に騙されたという話を聞いたんです。

 

その話を聞いていると、「就職せずに、ハワイで自分でコンサルをやろうかな」と考えるようになりました。目の前の人が直面している課題を聞いたことで、それまでリストアップしていた転職先の情報等が全て飛んでいってしまったような気がしました。

(another life.記事より)

 

「お客さんとの関係の築き方」に特化して、初めての飲食店を繁盛店にした山中さん。戦略によってビジネスが成り立ちました。その後、ハワイで飲食店コンサルタントとして成功した山中さんは、更に幅を広げ、事業構築支援を行うようになります。

 

「役に立っているからこそ対価を頂ける、という当たり前の経済原理」

荻原 猛さん(ソウルドアウト株式会社代表取締役社長)

 

潜在能力が高いのに、それを発揮できてない企業が沢山あります。知名度は低いけど、良いサービスをもっている企業も沢山いる。ただ、皆さんは自分たちをアピールする能力、つまりマーケティング力が低い。加えてITを使いこなせていないし、ネットの取り組みも遅れている企業が多い。ただ上手にWebマーケティングを実行できれば、ネット事業の成功確率は上がります。だからこそ、僕たちはテクノロジーとマーケティングを提供して、中小・ベンチャー企業の潜在能力を引き出したいんです。

 

会社が成長するってことは、それだけ多くの人の役に立っているという証拠です。役に立っているからこそ対価を頂ける、という当たり前の経済原理。ただ、その視点が抜け落ちてはダメですね。お金を稼ぐためにやっているのでは、一定以上事業は成長しないと思っています。

(another life.記事より)

 

荻原さんのビジネスは、思い入れのある中小企業を助けるためのもの。ご自身の起業経験含め、中小企業への深い知識があるからこそ、何が求められているかが理解できることが強みになりました。

 

誰のどんな困りごとを解決するか

山中さんのように、自分の得意なものが活かせる相手に価値を提供したり、荻原さんのように自分にとって特別な相手に価値を提供したりと、事業のターゲットや手段はさまざま。

 

ただ、おふたりを見ていくと「誰の役に立ちたいか」という相手をしっかり見据えて事業を立ち上げている点は共通していることがわかりました。

 

会社は、誰かを幸せにしたり、誰かの問題を解決するもの。事業内容に迷っているのであれば、「誰を幸せにしたいか」「誰を助けたいか」「そのひとのために自分ができること、したいことは何か」を突き詰めると、見えてくるものがあるかもしれません。

 

関連記事

山中 哲男さん

https://an-life.jp/article/562

荻原 猛さん

https://an-life.jp/article/942

 

執筆者:another life.編集部

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