TUNE-UP by another life.「第4回:社会人留学、実際に行ってみてわかったこと」

TUNE-UP by another life.「第4回:社会人留学、実際に行ってみてわかったこと」

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これからの時代を、自分が生きたいように生き抜くためのコラム「TUNE-UP」。人生経験のシェアリングサービス「another life.」が提供する様々な人生のパーツを組み立て、自分らしいキャリアや働き方を考えるキッカケを提供します。

 

第4回のテーマは、「社会人留学、実際に行ってわかったこと」。
グローバル化が進む中で、「英語力を伸ばしたい」「キャリアアップに繋げたい」「日本で学べないスキルを身につけたい」と考える方もいらっしゃるのではないのでしょうか。

 

・留学経験をその後のキャリアにどう繋げるのか?
・留学に踏み切るタイミングは?
・わざわざ海外に行くメリットは?

 

社会人留学にまつわるこんな疑問について、another life.の人生インタビューの中から具体的な事例をもとに考えていきます。

 

社会人になった今こそ留学したい

「留学」という言葉を聞いて、どんなイメージが浮かぶでしょうか。社会人になって数年が経ち、仕事にも慣れ、新たなステージに挑戦したいという気持ちがある人にとって、留学は魅力的な選択肢のひとつかもしれません。

 

それでは、自分の理想のキャリアへの道のりを改めて考えたとき、留学は価値のあるステップになるでしょうか。

 

今回ご紹介するのは、海外で学ぶ目標をしっかりと定め、留学によってキャリアが大きく変わったお二人の人生インタビューです。どのような背景で留学を決意し、海外で何を学び、何が変わったのかを追っていきます。

 

「人材育成やリーダーシップについて極めたい」
池原 真佐子さん(女性のキャリア・ライフサポート)

 

PR会社、NPO、コンサルタント企業と、キャリアアップのための転職を着実に重ねてきた池原さん。コンサルティング業務にやりがいを感じる中で、更にスキルを極めたいという想いで留学を考えるようになりました。

 

コンサルタントの育成プログラムに携わる中で、社内でもトップクラスのコンサルタントと仕事をする機会にも恵まれ、そういった人の人間性や魅力に触れることができ、非常に充実していました。

 

働くうちに、もっと人材育成やリーダーシップについて極めたいと考えるようになっていきました。そこで、勉強できる環境を探してみると、INSEAD(インシアード)を見つけたんです。”

 

“組織心理学やコーチング、リーダーシップについて学べるパートタイムの修士コースがあったので、コンサル会社で働く傍らシンガポールへ通うことに決めました。
(another life.記事より)

 

日本の企業で働きながら、休みの日に海外留学。パートタイムコースなら、働いている企業でのキャリアと両立することも可能です。

 

「教師のマネジメントは学校では学べない」 
松田 悠介さん(Teach for Japan 創設者)


日本の教育を良くするという志のもと、教員資格を持たない多様な人材を学校へ派遣するTeach For JapanというNPO法人を立ち上げた松田さん。アメリカへの留学を決めたのは、中学校の体育教師として2年ほど働いた頃でした。

 

都内の中高一貫校で働き始め、充実した生活を送っていました。常に生徒のことを考え、生徒に何をすればよいかということばかり考えていました。ただ、そんな私は、周囲からすると「熱すぎる教師」だったのか、同僚から「私は松田くんのようにはできないよ」と言われることもありました。

 

「すべての教師が、200%の情熱を持って子どもたちの教育に臨めれば、どれだけ素晴らしいだろうか」と考えていたんです。

 

そして、どうすればそんな教師を増やせるか考えた時、「共感してもらえる人を集めて、理想の学校を自分の手でゼロからつくり上げていきたい」と思ったのです。先生たちの情熱が常に絶えない学校をつくっていこう、と。

 

そのためには、学校内でのリーダーシップやマネジメントを学ぶ必要があると感じました。国内には学校組織の運営について専門で学べる場所はほとんどなかったので、ハーバード教育大学院を目指すことにしたんです。
(another life.記事より)

 

日本では学べないものを学ぶために、留学を決意した松田さん。猛勉強の末にアメリカの大学院に合格しました。

 

海外に出たから気づけたもの

日本とは違う文化の中で生活することによって、新たな気づきを得られるのが海外留学の魅力のひとつ。お二人の留学ではどんな発見があったのか、見ていきます。

 

「魅力的な女性たちとの出会い」池原 真佐子さん

 

インシアードには思慮深い人魅力的な女性もたくさんいました。女性として抱えている問題にそんなに大差はないのに、決定的に自信の有無が違うように感じられました。そして、彼女たちは自分を内省していてその気持ちをきちんと他人に伝えること、人の心をつかむこと、また相手の気持ちを見ることがうまいのだと気づいたのです。

 

私自身あまり自分に自信がありませんでした。また、私に限らず、多くの日本女性は自信を失いがちではないかと思うようになり、それに対して何かできないか模索し始めました。そこで、自分にできることを考えた時、私は女性の自信形成という意識の面をサポートすることにしました。
(another life.記事より)

 

「自信に溢れる女性たち」との出会いがきっかけで、自分自身、そして日本人女性の自信の欠如に問題意識を持つようになった池原さん。一度きりの人生で社会により貢献できる方法を模索し、女性の自信形成を軸にして起業を決意しました。

 

「自分が理想としていた教育」松田 悠介さん

 

何よりハーバードでは、アメリカで有名な教育NPO「Teach For America(ティーチ・フォー・アメリカ、以下TFA)」の創設者であるウェンディ・コップの講演を聞き、衝撃を受けました。

 

TFAは教育格差を無くすことをミッションに掲げ、大学を卒業した優秀な人材を、教育が十分に機能していない貧困地域などの学校に2年間教師として派遣するプログラムでした。2年間の間に現場で問題解決能力を磨かれるので、内定を出してから2年間待つ大企業も少なくなく、全米の文系大学生の就職希望ランキングでもGoogleや投資銀行を抜いて1位に選ばれる年もあるほどでした。

 

このプログラムを聞いた時、まさに自分が理想としていた教育と完全に一致していたんです。私は学校単位で教育を変えようと考えていましたが、社会の仕組み単位で変化を起こしていることに正直驚きもありました。そして、日本でもこの仕組を取り入れたいと考え、どうすれば導入できるかを調べることにしました。
(another life.記事より)

 

自分の理想がアメリカで実現されているのを目の当たりにした松田さん。制度や文化の違いが大きく、日本への導入は困難を極めましたが、2年後に実現されました。

 

留学で見つけた新たな道

今回ご紹介したお二人の場合は、留学での学びによって後のキャリアが大きく変わりました。社会人として、ある程度のキャリアを積んだ上で海外に行くからこそ、見えるものがあります。社会人としての視点からは、学生時代とは少し違うものが見えるでしょう。

 

池原さんのケースでは、日本の仕事を続けながら海外留学を実現しています。今の生活の基盤を保ったままで新たな環境で学ぶことも、社会人だからこそできること。

 

自分の理想のキャリアのために新しい環境で成長したいという意欲があれば、留学によって大きなものが得られるかもしれません。

 

関連記事
池原 真佐子さん
https://an-life.jp/article/708
松田 悠介さん
https://an-life.jp/article/544

 

執筆者:another life.編集部

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