田中衡機工業所、ベトナム進出 日系企業の進出メリット・デメリットと課題

田中衡機工業所、ベトナム進出 日系企業の進出メリット・デメリットと課題

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ベトナムで深刻化する過積載車両問題

2017年8月7日の日本経済新聞によると、株式会社田中衡機工業所(以下、田中衡機工業所)はベトナムで過積載車両取り締まり用走行計量システム(過積載検知システム)の普及に取り組んでいるそうです。ベトナム国内では経済成長と共に、荷物を運ぶ需要が増加し過積載車両も増加するという問題が深刻化しています。

 

今回はなぜ田中衡機工業所はベトナムに過積載検知システムを導入したのか、そしてなぜベトナムに進出するのか、どのようにベトナムに事業を展開するのかを解説していきます。

 

田中衡機工業所の概要

まず、田中衡機工業所はどんな企業なのかを見ていきましょう。

 

田中衡機工業所は新潟県に本社があり、110年を超える歴史がある会社です。主な事業は工業用計量器の設計・販売事業、トラックスケール事業などです。

 

田中衡機工業所は特定計量機など産業用スケールについてのノウハウとともに、全国に販売ネットワーク、メンテナンスネットワークもあります。また、日本国内だけではなくベトナムにも工場があり、現地に高性能と低コストの製品を提供しています。

 

(出典)田中衡機工業所の強み http://www.tanaka-scale.co.jp/sp/strong/

 

田中衡機工業所のベトナムにおける事業展開

田中衡機工業所は2011年11月にベトナムでタナカスケールベトナム社(TANAKA SCALE VIETNAM Co.,Ltd.)を設立しました。ホーチミンから40㎞を離れるドンナイ(Nhon Trach) 工業団地にタナカスケールベトナム社の工場があり、産業用ハカリの製造と販売をしています。ベトナムでは過積載車両の問題が非常に大きく、交通運輸省が2014年から過積載車両の規制強化を実施しました。そうしたベトナムの社会状況の中でタナカスケールベトナム社が「走行計量システム」に力を入れるようになりました。

 

日系企業のベトナム進出におけるメリットとデメリット

ここで日本の企業がベトナムに進出する際、どんなメリットとデメリットがあるかを説明します。

 

日系企業のベトナム進出におけるメリット

  • 生産コストを安くできる
  • 輸出指向型産業の場合、市場に近いので市場の変化に対応しやすい
  • 輸送コストが安い
  • 貿易摩擦が避けられる

 

日系企業は日本国内市場で激しい競争にさらされるなか、ベトナムなどの新興国に進出することで現地パートナーとの信頼関係を作り、安いコストで現地ニーズに適合する製品を提供することができます。つまり、日系企業はベトナムなどの新興国市場に展開することで企業の競争力を向上させることができます。

 

日系企業のベトナム進出におけるデメリット

  • 現地政府の経営への介入が多い
  • 現地の技術が低く思ったように生産ができない
  • 現地で原材料・資材の調達が困難なので生産に支障がでる
  • 現地人スタッフと日本人経営者との間で摩擦が起きる
  • 日本の本社と現地子会社との間の連絡調整が上手くいかない
  • 日本の技術が盗まれる

 

日系企業のベトナム進出のポイントは高性能かつ低コストで生産できるか

日系企業がベトナムで生産・販売活動を維持するためには高い品質と安いコストで生産することが重要なポイントです。
まさしく、田中衡機工業所はISO9001の認証を取得しており、ベトナムにおいても“はかり”に対する高い精度とノウハウを保持しているので高性能な製品を生産できます。
加えて、田中衡機工業所はベトナムの安い原材料を使って現地で生産しているので日本国内より安い値段に抑えることができます。

 

日系企業はベトナムでうまく事業展開できるか

以上、田中衡機工業所の解説とベトナムにおける事業展開の説明でした。日系企業のベトナムへの関心が高まる状況の中で、今後どのように現地でうまく事業展開することができるのかは重要な課題です。

 

 

執筆者:パイルズガレージ編集部

編集者:株式会社mannaka

協賛 :株式会社エスネットワークス
 

財務・会計系コンサルティング会社。
ベンチャー企業やローカル企業にCFOコンサルティングを行っています。
「経営者の輩出」を企業理念とし会計や財務の実務支援能力だけでなく、 CFOとして求められる知識や経営センスをより短期間で身に付け、育成することを目指しています。
エスネットワークスは、「経営者の視点でニーズを掴み、経営者の視点で課題を解決し続ける、最強パートナー」を実現すべく、成長し続けています。
 

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