ウーバー、新CEOを選出し課題に挑む

ウーバー、新CEOを選出し課題に挑む

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ウーバー、エクスペディアCEOのコスロシャヒ氏を新CEOに選出

米配車アプリ大手のウーバー・テクノロジーズ(Uber technologies 以下、ウーバー)に新たな動きがありました。創業者の一人でCEOあるトラヴィス・カラニック(Travis Kalanick)氏は社内環境のトラブルを発端に株主と対立したため、2017年6月に辞任に追い込まれていました。次期CEOには様々な候補者の名前が挙がっていましたが、2017年8月27日、エクスペディア現CEOであるダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)氏がウーバーの新CEOとして選出されました。

 

ウーバーとは

ウーバーの使い方

最近は地図検索サービス大手のGoogle マップで経路を検索すると、公共交通機関に加えてウーバーも案内されることがあります。

 

ウーバーとは配車サービスを提供するサイトおよびアプリです。ウーバーのアプリで乗車場所を指定すると、送迎の車が来てくれます。ウーバーのアプリで車を手配した時点で何分後に到着するかスマートフォン上に表示されるうえ、事前に行先をメールでウーバーのドライバーに送信することもできます。より簡単に手配できるタクシーのようなものです。

 

Google マップ上に表示されるウーバー(筆者がスウェーデンにてGoogle マップを使用した際のスクリーンショット画像)

 

ウーバー、無資格で誰でもドライバーになれる

さらにウーバーに特徴的なのは、一定の手続きを踏めば誰でもウーバーのドライバーになれるという点です。ウーバーに登録したドライバーはアプリで依頼を受け乗客を送迎し、収入を得ることができます。ドライバーは運転の合間にウーバーでお金を稼ぐことができるのです。(資格無しにタクシー営業を行うことが法的に禁じられている国や地域もあります。)

 

しかし、「知らない人の車に乗るのは危険じゃないか?」と疑問に感じる方もいると思いますが、ウーバーは車両の位置情報追跡、ドライバーの評価機能、事前登録されたクレジットカードによる決済などの仕組みにより安全性を保っています。

 

ウーバー、世界70カ国で展開 日本は東京一部のみ

ウーバーは現在、日本では東京都の一部で利用可能なのですが70カ国でサービスを展開しています。

存在感を高めるウーバー、タクシー業界と衝突か

ウーバーは既存のタクシー業界と顧客の争奪など衝突する可能性は残るものの、これから運送業界で存在感を強めていくと考えられます。

 

ウーバーの沿革

2009年3月 ガレット・キャンプ氏、トラヴィス・カラニック氏により創業

2011年2月 シリーズAラウンドにおいてベンチマークキャピタルより1,100万ドルの資金調達

2011年12月 サービスをヨーロッパに拡大

2011年12月 シリーズBラウンドにおいてゴールドマンサックスなどから3,700万ドルの資金調達

2013年7月 サービスをアジアに拡大

2013年8月 サービスをアフリカに拡大

2013年8月 シリーズCラウンドにおいてグーグルベンチャーズ(以下、GV)などから2億5,800万ドルの資金調達

2014年6月 シリーズDラウンドにおいてブラックロック、GVなどから12億ドルの資金調達

2014年10月 社内環境の問題を報道され、物議を醸す

2017年6月 トラヴィス・カラニック氏がCEOを辞任

2017年8月 ダラ・コスロシャヒ氏がCEOに就任

 

なぜウーバーのCEOが変わったのか

ウーバーCEO、カラニック氏が辞任した経緯

ウーバーは社内環境についていくつかの問題を抱えていました。2017年2月に女性エンジニアが社内のセクハラ問題を告発し、その社内体制が物議を醸しました。さらにウーバーがGoogleから分社化した自動車開発企業であるウェイモの技術を盗用したとの疑いで提訴されていました。
この一連の騒動からベンチャーキャピタルであるベンチマークなどの大株主がカラニック氏の辞任を要求していました。取締役会では株主派とカラニック派に分かれ、それぞれメグホイットマン氏、ジェフイメルト氏を推薦していたものの、最終的に中立的でかつエクスペディアでの業績で評判の高いコスロシャヒ氏が選出される運びとなったわけです。

 

ウーバー新CEO、エクスペディア元CEOのコスロシャヒ氏とは

イラン出身のコスロシャヒ氏はアイビーリーグのブラウン大学を卒業後、投資銀行のアレン&カンパニー(Allen&Company)で金融キャリアを積みました。その後、メディア・インターネット企業のIAC(InterActiveCorp インタラクティブコープ、当時のUSA Networks)でCFOを務めていたコスロシャヒ氏は2003年にエクスペディアの買収を手掛け、その後2005年にエクスペディアのCEOに就任、エクスペディアのビジネスモデルを再構築させるなど同社の成長に貢献してきました。

 

シェアリングエコノミーのリーディングカンパニー、課題に挑むウーバーに期待

近年「シェアリングエコノミー」という市場が開拓され始めています。
車、家などの資産を利用者に貸し出す。利用者には低コストという恩恵、資産所有者には副収入という恩恵をもたらす。そうして眠っている資産を有効活用するのがシェアリングエコノミーです。
ウーバーはシェリアリングエコノミー市場の大きな担い手といえるでしょう。

 

社内体制の混乱、IPOの準備など様々な課題が残るウーバーですが、新CEO主導のもと、これからどのような展開を見せるのか注目が高まります。

 

(参考)

ウーバーのサービスについて https://www.uber.com/ja-JP/safety/

カラニック氏の辞任について https://www.cnet.com/news/uber-taps-expedia-ceo-to-replace-travis-kalanick/

コスロシャヒ氏について http://www.expediainc.com/brands/dara-khosrowshahi-board/

 

執筆者:パイルズガレージ編集部

編集者:株式会社mannaka

協賛 :株式会社エスネットワークス
 

財務・会計系コンサルティング会社。
ベンチャー企業やローカル企業にCFOコンサルティングを行っています。
「経営者の輩出」を企業理念とし会計や財務の実務支援能力だけでなく、 CFOとして求められる知識や経営センスをより短期間で身に付け、育成することを目指しています。
エスネットワークスは、「経営者の視点でニーズを掴み、経営者の視点で課題を解決し続ける、最強パートナー」を実現すべく、成長し続けています。
 

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