社会に突き刺さる杭特集vol.3【常識にとらわれずに生きる 前編】

社会に突き刺さる杭特集vol.3【常識にとらわれずに生きる 前編】

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「社会に突き刺さる杭」となる未来の人材を考える対談企画。第2回目のテーマは「常識にとらわれずに生きる」。同テーマでイベントの様子を、対談形式でご紹介します。

 

登壇者は、大手企業に勤めながらキャリア教育、働き方を変える取り組みなど、様々な団体のサポートを通じて社会問題を解決するための活動に取り組む倉増京平さん、「みんなのまんなかにインターフェイスの役割を」をコンセプトに、マーケティング、メディア運営事業に取り組む株式会社mannaka柴田雄平です。常識にとらわれない働き方はどのように生まれ、どう実現されるのか、お話を伺います。

 

【登壇者紹介】

 

柴田雄平(以下、柴田)

高校、調理専校卒業後、ヨーロッパを中心にバックパックの旅へ。帰国後飲食系ベンチャー企業を経て、2013年onakasuita株式会社を立ち上げる。2015年には、日常と食のライフスタイルをテーマにしたオウンドメディア『ケノコト』を立ち上げ。現在三つの収益構造のオウンドメディアを運営。

 

倉増京平(以下、倉増)

大阪府出身。高校卒業後に上京。18歳から働き始め、現在社会人21年目。様々なアルバイトや仕事を経て、広告会社に就職。マーケティングのデジタル化に取り組みながら、様々な社会活動団体をサポートする。

 

モデレーター:株式会社ドットライフ 代表取締役 新條 隼人

 

「割り切ること」を頑張ってます

ー倉増さんは本業と社会活動をどう両立させていますか?

 

倉増
僕は、「割り切ること」をかなり頑張ってます。何を割り切ってるかと言うと、例えば、会社だとホウレンソウしろとか、会議に出ろとか、やたら拘束するものが多いんですよ。でも、そう言うことにあまり意味を感じないんです。

 

ー意味を感じないことを切っていくということですか?

 

倉増
まあそうですね。

 

柴田
会議出ないって大丈夫なんですか?(笑)

 

倉増
多分、大丈夫じゃないと思います(笑)。でも、会社の評価だけを気にしている場合じゃないって感じがしていて。とはいえ大事なのは、クビにならないこと。すごい大事。

 

柴田
どんな仕事の仕方をしているんですか?

 

倉増
僕には特殊能力が一個だけあって。みんなが不得意な仕事とか、トラブってしまった案件とか、何故かそういうものが得意なんですよ。ある意味、爆弾処理班みたいな感じです。だから、たいして数字はあげていないんだけど、特殊能力で辛うじて生き延びてるっていう。

 

 

ーそうして作った時間で、やりたいことに時間を費やしているんですね。

 

倉増
そうですね。与えられた会社の仕事はきちんとやりきる。ただし、ダラダラ時間かけない。最大限効率化する。これとても大事。で、効率化によって空けた時間を、心から熱中できることに時間を投じるっていうのが、楽しい働き方なんじゃないかなって思ってます。

 

ーなるほど。そういった働き方が、自分の価値の発揮の仕方として合っている?

 

倉増
僕の中ではライスワークとライフワークの融合って言ってるんですけど。ライスワークって、ご飯食べるための仕事。これよく否定的に言う人もいるんですけど、僕にとってめちゃくちゃ大事です。毎日ちゃんとご飯たべれないって最悪じゃないですか。20代の最初の頃、僕は貧乏すぎてご飯をまともに食べれなくって苦しい時代があったんで、毎月お給料いただくって超大事だと思います。

「個人」の後に「会社」がくる

ー柴田さんは、働き方でこだわってる部分はありますか?

 

柴田
経営者なんですけど、僕が決めるってことはあんまりしたくなくて。社員が言ってきたことは基本受け入れる感じにしてます。例えば、うちの会社9割くらいが結婚してるんですよ。なので、これまでは土曜日の昼にミーティングをすることが多かったんですけど、それを平日にしたいって話が出てきて。全然いいなと思ったのでそのまま決定。家族と一緒に過ごすとか、理由がちゃんとあるものは臨機応変に変えています。

 

倉増
ゆうへいくん(柴田)の会社では、メンバーは完全にリモートで働いているんだよね?

 

柴田
そうです。

 

倉増
みなさん、どんな働き方されてるんですか?

 

柴田
結構メンバーにもよるんですけど、エンジニアは完全に家でやってたりとか。ほんと家から出たくないみたいなメンバーもいれば、ちょっとアクティブに週5スタバ行くみたいな人もいます。

 

ーかなり自由ですが、どうしてこのような勤務形態になったんですか?

 

柴田
まず一つは、通勤時間ってひとそれぞれ違うと思うんですけど、行くのに1時間かかる人って結構多くて。で、往復2時間あったら年間で700時間ぐらい節約できる。それをお金で買い取ってあげたいなって思ったんですよね、単純に。

 

あともう一つあるのが、リスクの観点。例えば通勤中に事故っちゃいました、痴漢されちゃいました、とかで時間食うって、もったいないなって思ってて。例えば家だったら、ほぼ事故ることはそんなにないかなって。そういうのも考えてます。

 

ー他に柴田さんがこだわってる働き方ってありますか?

 

柴田
僕が経営している飲食店は土日祝日休みにしてます。僕が飲食に勤めていた時、週1、2ぐらいしか帰れないっていうのが続いてて、それがもう嫌で嫌でしょうがなくて。土日はみんなと遊びたかったっていうのが単純にあったんです。だから、土日祝日休みを提唱していて。家族がいるメンバーはすっごい喜んでくれてますね。平日5日間でどうやって稼ぐかはマーケティング戦略の勝負所です。

 

ーお話を聞いていると、「個人」の後に「会社」が来る印象ですね。

 

柴田
そうです。会社のビジョンがあって、そこにフィットしてる人がその会社に勤めるっていう考え方があるけど、僕ら全く逆で。個人が将来何やりたいのかとか、将来どういうことをやっていきたいのか、将来いくら稼ぎたいのかっていうところが一番上にあって。そのあとに会社が出来ることっていう考え方ですね。

 

だから会社のビジョンも後からくる。将来的にうちの会社で事業をやりたいっていうメンバーには、もうBS・PLを丸々見せて、経営手段も教えてあげて、自分の事業を立ち上げるイメージを持たせています。

 

ー柔軟な働き方の背景にはその思想があるわけですね。

 

柴田

そうです。一人一人にビジョンを考えさせて、そのためのスキルやマインドを僕らと一緒に形成していこうという感じです。

当日はmannaka社のケータリングが振る舞われた

 

僕の性格的に、起業する選択肢はなかった

ー倉増さんはどうして本業以外に社会活動をされるようになったんですか?

 

倉増
仕事をしてて疑問に思うことないですか?僕の場合は、自分が過去に大きな病気したことも関係していますけど、例えば震災もありましたよね。僕の場合は別に震災が起きたから、何か急に変わったわけではないんだけれども、世の中にたくさんある社会課題に少しずつ目が向くようになったんです。

 

新聞見ても、テレビのニュース見ても、貧困の問題とか高齢化社会の問題とか、いろんな課題があるんですよ。こういうのがどんどん自分の中に入ってくる中で、僕がやってる仕事はマーケティング・コミュニケーションを通じて課題解決することのはずなのに、社会の課題は何一つ解決してないじゃん、って感じたんですよね。そういうことに対して、もやもやしていた。

 

ー手段として転職や独立は考えなかったんですか?

 

倉増
最初考えましたね。「俺は社会起業家になって生きていくんだ!」って一瞬燃えたこともあるんです。でも、諦めたんですよ。なんでかっていうと、これまでの仕事上、僕はそもそもエージェント根性が身に染み込んでて。自分自身が立つことよりも、クライアントの支援をするってことに、結構面白みを感じてるんです。

 

エージェントは時期を区切ってクライアントが変わっていくことが多いんです。でも、例えば僕が起業したら、今まで以上に大きな責任が発生するんです。「明日になったら急に別のことやりたくなっちゃったから、もうやーめた」なんて言えないんですよ。

 

そうなった時に、僕の性格的に、悪く言えば八方美人なんだけど、いろんなところに同時に関われるっていう感覚を、起業しちゃったら多分できないんじゃないかって。僕の中では、これは多分飽きちゃう。で、事業飽きたからって投げ出すような無責任な人に誰もついてこないなって思うと、僕の中では、起業するって選択肢はなさそうだなって。

 

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社会の前提に縛られず働くお二人。
後編では、お二人の経験から、どのように自分らしい
働き方を実現するべきか、お話を伺います。

 

 

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