明日からすぐに使える、ものすごく簡単な叱るためのスキル その2

明日からすぐに使える、ものすごく簡単な叱るためのスキル その2

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あなたは上司として、部下に正しく叱ることができていますか?

 

「ちゃんと叱ろうとは思うんだけれども、どうも感情的になってしまって、うまく叱れないことが多いんです…」と悩む上司は、世の中にたくさんいます。

 

そこで、明日からすぐに使える、ものすごく簡単な叱るためのスキルをお伝えしたいと思います。明日から使えるものがほとんどなので、インプットして、インプットしたものを試しにすぐに使ってみてください。

 

 

部下の言い分を聞きながら叱る

叱るときには感情と理性の両方で納得を促す必要があります。「理屈では分かったが、何か反発を感じてしまう」と言わせるようでは、上手に叱ったことにはなりません。反発をさせずに素直な反省を促し、改善への努力をさせるには、部下の言い分を聴きながらその上で叱るべき点を明確にして叱ることが必要です。

 

叱る時、大切なのは、まずは「感情」です。感情で理解をしてもらわなくてはいけません。そして「理性」。この両方で理解をしてもらいます。理由を明確にして叱ることで、ある程度は理性の面では理解をしてもらえるのですが、部下は言い分を聞いてもらえないと、感情がついていかないんですね。

 

「上司はプロセスを知っているのか?」と思ってしまうんです。すると、感情ではついていくことができず、反発をしてしまうのです。

 

あとは、こういうこともあります。6割は自分の責任、だけど3割はAさんの責任で、1割はあの人だって悪いじゃないか。なのに、なんで10割全部自分の責任みたいに叱られるんだ、という時もあるんです。そういう時は、納得できないですよね…さすがに。
たしかに6割自分の責任、でもあの人だってあの人だって、責任があるじゃないか、となると、気持ちがついていかないんですよね。分かりますよね。

 

そうなると、改善のスピードが遅くなります。なので、部下の言い分はちゃんと聞いてあげた方がいいんですよ。

 

叱るあなた自身の言葉に説得力を持たせるために

 

そしてもう一つあります。あなたは、部下の行動が全部見えているとは限らないということです。部下の後ろを四六時中ずーっとついているわけじゃありませんよね? ということは、自分には見えてないものがあるかもしれないんです。その部下が、お客様からどんなことを言われてきたのか、知らないかもしれないし、そこに至るプロセスを知らないかもしれない。だから、見えていないかもしれないのに、こうだと決めつけて、バーッと叱ってしまうと、あなた自身の言葉に、説得力がなくなってしまうかもしれません。なので、上司であるあなたのためにも、部下を叱る時には、部下の言い分を聴いた方がいいです。

 

 

叱る時に、部下の言い分を聴かないと…

以前、私はこれが全然できていなくて…これは悪い例ですが、部下を叱っている時に、何か相手が言いそうな雰囲気が出てくるわけですね。そういう雰囲気が出てきた時には、「言い訳無用!!(ピシャリ)」と言っていましたんです(苦笑)
相当ひどかったと思います。鬼上司ですよね…そう言った瞬間、部下はもう黙るしかなくなってしまいます。なので、全然行動が改善されないんです。

 

すると部下の不満は溜まっていきます。だから、その気持ちを処理するのに時間がかかってしまって、「だから次どうするの?」と聞いても、「今はもうとてもそんなことを考えられる状態ではありません…」って言うんですよ。落ち込み過ぎて。もう何も考えられていないんです。「で、これからどうするか?言って!」と言っても、もう全然出てこない。これはNGです。

 

自分がいかにダメだったか伝えていますけど、これでは部下は全然変わりません。なので、ちゃんと部下の言い分を聴きながら叱りましょう。

 

叱る時には1つのことだけに集中して叱ると効果的

そして、叱る時は、できれば1つの課題に集中しましょう。一度に複数の問題点を指摘されると、部下は頭や心が整理することができず、どのように行動を改めればよいか分からなくなってしまいます。当然、あることについて叱っている時に、思い出したように「あれもこれも」という叱り方は厳禁です。例えば、私語が多いことを叱っている時に、机の上が乱雑なことや昨日の遅刻のことを叱るといったような、他のことを持ち出して叱るのは避けなければなりません。

 

いろんな事象があると思うんですけれど、この事象が1つの「いい加減である」「仕事でダラダラしている」ということに帰結するのであれば、その1個に絞って叱ってあげてください。

 

なぜかというと、いろいろ言うと、部下は整理ができなくなってくるんですよ。で、全部だめだ、みたいな状態になっちゃうんです。
「あなたは大体、生活態度も良くないし、仕事だって連絡が遅いし、この資料だって全然まだ読めてないじゃない!」そんな風にたくさん言われてしまうと、どれが一番ダメなのかが分からなくなってしまうんですね。なので、できれば一つに絞ってあげる。

 

 

思い出し叱りは厳禁

良くないのは、あれもこれも思い出して、「思い出し叱り」をすること。ご夫婦でいらっしゃる人は、夫婦喧嘩を思い出してもらえればいいと思いますが、夫婦喧嘩はよくこんな感じになるんじゃないかと思うんですね。

 

「だいたい、あなたは今回の件だけじゃなくて、結婚前からそうだった。」とか、

「こないだだって頼んだのにやってくれなかった、そもそも休みの日はいつも寝てばっかりだし、家事も手伝ってくれないし。」

 

みたいに、何を叱られているかもう分からなくなってしまう。で、お互いに、なんで喧嘩になったのかが分からなくなってしまう。それで「もういい!」みたいな感じで物別れになってしまう。そうならないようにしなくてはいけませんね。

 

これがあんまり行き過ぎてしまうと、人格の否定、ということにもなりかねません。なので、そうならないように気を付けてください。

叱るべきことはできるだけ絞り込む。ただ、「遅刻はする」「お客様との連絡は忘れる」など、いろんな事象があっても、全てが「時間にルーズだ」という共通点に持っていけるのであれば、その一点に絞って叱ってあげればいいと思います。

 

 

高い期待を持って叱る

最後は、部下に対して高い期待を持って叱ってあげてください。叱り方をなんか間違えちゃったな…ということがあったとしても、これを伝えるだけで、割とリカバリーできます。あなたのことを、もっと期待しているから言ったんだよ、ということを、きちんと「口」にしてください。自分に期待されているということは、悪い気はしないんですね。

 

「叱られているうちが華」とよく言われますが、期待されているからこそ叱られているんだよ、と、ちゃんと言ってあげてください。

 

で、「言わなくても分かっているはず」という上司の方がよくいらっしゃいますが、部下は分かってないです。なので、口にすることが大事です。期待されているから言われているんだと思ったら、奮起するんです。その方向に持っていってあげないと、部下の行動はなかなか改善しません。言葉にするのが大事です。言葉にするのはなかなか慣れていないと難しいかもしれませんが、言葉にして言ってあげてください。

 

いかがだったでしょうか?

 

部下が感情で納得するために、部下の言い分を聞きながら叱る。1つのことに集中して叱る。そして高い期待を持って叱る。意識すればすぐに行動できると思います。ぜひ、今日、部下を叱る時(?)に使ってみてください。

 

あなたがどこでも通用するような人材となるヒントとなれば幸いです。

 

 

記事 / 株式会社FCEトレーニング・カンパニーと株式会社mannakaの共同作成記事です。
執筆者 / 中村 天大
編集者 / 株式会社mannaka

組織デザインコンサルティング会社。
FCEトレーニング・カンパニーには、「働くをおもしろくする」研修が、あります。
3,000以上もの組織・チームから見出した「成果を出す組織の原理原則」と、世界的ベストセラー『7つの習慣』をよりビジネスシーンにフォーカスした「7つの習慣(R)InnovativeMind」研修を提供しています。
2013年から5年連続で、「働きがいのある会社ランキング」ベストカンパニーにも選出を頂きました。

 

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