社会に突き刺さる杭特集vol.1 【経営者対談:新しい時代のリーダーシップ 後編】

社会に突き刺さる杭特集vol.1 【経営者対談:新しい時代のリーダーシップ 後編】

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「社会に突き刺さる杭」となる未来の人材を考える対談企画、第一回目のテーマは「新しい時代のリーダーシップ」。「若者がウズウズ働ける世の中をつくる」をミッションに、第二新卒・既卒・フリーター向けの就職サポート事業に取り組む株式会社UZUZ今村邦之さん、「みんなのまんなかにインターフェイスの役割を」をテーマに、マーケティング、メディア運営事業に取り組む株式会社mannaka柴田 雄平の経営者対談です。

会社がめざす未来、これからの時代で活躍する人材と求められるリーダーシップとは。お話を伺います。

 

以下
今村:株式会社UZUZ 代表取締役社長 今村 邦之
柴田:株式会社mannaka代表取締役 柴田 雄平
モデレーター:株式会社ドットライフ代表取締役 新條隼人

 

「お母さん・お父さんの会社に入りたい」と思える会社に

 

ーお二人が目指す会社の理想像は?

 

柴田
僕のゴールとしては、社員の子ども達が、「お母さんやお父さんの会社に入りたい!」と思える会社にしたいんです。そのために、みんなキラキラ働いている姿を子どもたちに見せてね、と言ってます。

 

今村
社員さんの子どもたちなんですね。

 

柴田
家族経営の企業ってありますけど、それって社長とか役員とか経営層だけが引き継いでいくじゃないですか。でもうちは社員の子どもたちが入って会社を引き継いでくれて、次のフェーズに進めたら最高なんじゃないかって。それが本当の家族経営だと思います。20年後に誰の子どもが最初に面接くるかなって楽しみにしてますね。

 

今村
やっぱり会社で一番大事なのは人ですよね。

 

柴田
本当にそうですね。次の世代に会社をつなぐってどういうことか、それを考えるエピソードがあって。昔、京都の老舗の着物屋さんが大火事になった時に、その着物屋さんは何を持って逃げたとおもいますか?

 

今村
えーっと…着物とか家族の写真とか?

 

柴田
自分の子どもと顧客名簿を持って逃げたんですよ。それが面白いと思って。顧客がいれば事業が再開できる。自分が再開できなくても、子どもが顧客に会いに行って事業を始められる。その話を聞いて一番大事にするのはやっぱり人のリソースなんだって。

 

社会人10年分の圧倒的な経験の差を、どうやって埋めていくのか

 

ー今の組織面での課題は?

 

今村
今は社員全体の底上げが課題ですね。これまでそんな考えを持ったこともなかったんですけどね。最初はそこそこ仕事できてるなーって社員が、5年経って超仕事ができるようになって、会社で大活躍してるんですよ。人材育成って凄いんだなって思いましたね。

 

柴田
僕もそうすね。うちに入る社員で、マインドもあって、スキルもあって活躍してる30代が多い中で、20代からすると大きな差になってしまう。社会人10年分の圧倒的な経験の差ですからね。

 

今村
うちも20代社員の育成がマストなんですよね。人材業界って今は好景気で押せ押せモードだけど、いざ景気悪くなって、切られるのは既卒・第二新卒の20代なんですよ。今しなきゃいけないのは彼ら一人一人の育成と、組織としての底上げなんです。

 

柴田
僕の会社で20代が上の世代との差を埋めるために、まずは個人のビジョンを作らせてます。ありがちなのが、お金を稼ぎたいってざっくりした目的を言うけど、事業のお金とか自分の時給がどれぐらいになるのか分かっていないんですよ。これだけ稼ぐためにこれだけのスキルが必要になるとか、どうやって身につけていくのか、そういうことを教えていくところからですね。

 

ー人材育成で工夫していることは?

 

柴田
うちでは、ここができたら次はこのフェーズって段階を分けていて、55段階ですね。

 

今村
多いですね!(笑)

 

柴田
縦軸と横軸で細かくなるんですよ。業務が何分でできるとか、すごく細かく設定していて、上級層と経営層とミドル層のそれぞれのスピードの平均値を出すんです。個人の指針にもなるし、組織も考慮して仕事を振り分けることができるんです。

 

今村
下の世代にはまず何を教えるんですか?

 

柴田
まずは月100万円稼ぐように言っています。月にだいたい160時間の稼働で100万円稼いでも、時給は1万円にもなっていないって分かるんです。するとだんだん感覚を掴んできて、今後はどれくらいの利益を出して、稼ぎたいという考えに直結してくるんです。そして周りともその感覚を刺激しあって成長して欲しいんです。

今村さんの会社ではどんな工夫をされてるんですか?

 

今村
うちは4種類くらいの教え方がありますね。カウンセリング・ティーチング・コーチング・権限委譲というものです。初めはカウンセリングで悩みや考えていることを聞くようにして、できるようになってきたら、これしてあれしてと教えまくって。さらにできるようになると、コーチングで彼らが考えたことをチャレンジさせて、最後はもう全部任せてしまうみたいな。そうやって対応していくとうまく成長してくれるんですよね。

 

インプットとアウトプット。そこに熱量を出せる人間になれ

 

ーこれからの時代に活躍する人材とは?

 

柴田
これからITが更に進化していく中で、求められるのはコミュニケーションだと思うんですよ。でもそれができる人って多くない。他の色んなスキルはAIがやってくれるからいいんです。

とにかく人の意見を聞いて、人に意見が言える、インプットとアウトプットができて、更にそこに熱量を出せる人間になれと言ってます。それが社会の皆ができるようになればもうマーケティング会社っていらないんですよね。

 

今村
柴田さんのやってる事業と逆だったんで、びっくりしました。(笑)

 

柴田
マーケティング会社いらなくなるんですよ。なんでかっていうと、ニーズとシーズがイコールになるくらい会社が社会と一致すればいいんですから。ユーザー側、企業側からのニーズをしっかり掴んで提供できればいいんです。

 

今村
そのためのコミュニケーションなんですね。

 

柴田
そうです。そこに熱量を加えれば、いいものが生み出され、次の仕事へつながっていくんです。価値を提供し続ける人材として、生き残っていくと思います。

 

個人のマインドとビジョンに、会社の未来とビジョンを重ねるリーダーシップを

 

ー求められるリーダーシップとは?

 

今村
僕は会社の未来を一緒に考えて楽しんでもらえる社員にいて欲しいんです。柴田さんの会社みたいに、自分のやりたいことを実現できるようにバリバリ頑張って欲しい。うちで得たノウハウを使って、いつか自分が夢見たものを実現してくれたらいいですね。

 

柴田
そのためにも、個人と会社のビジョンが重なっていることが大事ですよね。

 

今村
そうですね。僕は、事業をつくりたいっていうだけの人は結構ナンセンスだと思っていて。前は僕自身そうだったんですけど、会社としてなりたい姿とかビジョンに共感することがベースにないと、資金づくりや事業モデルの話なんかも薄っぺらくなるんですよね。

 

柴田
そうかもしれませんね。

 

今村
個人と会社で共通する思いがベースにないと、結局長続きしないと思うんですよね。だから一緒に働く社員たちに、会社がやりたいことや思いを理解できるよう伝えていこうと思います。

 

柴田
そうですね。経営者が個人のビジョンに会社を重ねていく。そいうリーダーシップをとることが、これからの時代においては大事だと思いますね。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー
「新しい時代のリーダーシップ」というテーマでお届けした今回の対談。お二人が考えるのは、個人がワクワク楽しんで働けるよう、一人一人のビジョンに会社の未来を重ねていくリーダーシップでした。時代の変化に合わせて、お二人がどんな会社を作っていくのか、未来が楽しみになる対談でした。
 
 
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