市場の不透明感を示す 「VIX(恐怖指数)」とは?

市場の不透明感を示す 「VIX(恐怖指数)」とは?

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はじめに

イギリスのEU離脱問題や、アメリカ大統領選挙のような大きな事件以降、よく耳にした言葉の一つ「株の恐怖指数(以下、VIX)」。

 

今回は、VIX、または、それに関連する金融商品の概要を解説いたします。

 

VIXの意味とは

「株の恐怖指数」とは、Volatility Indexの訳語です。よくマスコミで取り上げられた「VIX」または「VI」は、上記の英単語の略です。

 

VIXは、シカゴオプション取引所によって算出された米国S&P500種指数の価格変動率(標準偏差)の予想値です。

 

引用元:https://pixabay.com/en/chicago-skyline-tall-buildings-343941/

 

また、2012年2月27日、シカゴオプション取引所が算出したVIXと同じ計算方法で算出した金融商品「日経平均VI先物」(以下、日経VI先物)の取引も、大阪証券取引所で始まりました。

 

VIXの背景

2008年のリーマンショック以前は、ポートフォリオの価値の安定化を求めるには、多国かつ多業種の株式に分散投資することが多く見られました。しかし、リーマンショックによって、世界における金融市場の全面的な株価暴落が発生しました。そのような急落が起きた場合は、分散投資だけで、リスクを相殺できなくなりました。

 

その後、リーマンショックのような極端なリスクをヘッジするために、先物・オプションなどの派生金融商品が必要とされました。

 

そのような背景で注目されたのが、今回のVIX、または、それに関連する金融商品です。

 

VIXの特徴

一般的には、VIXは20点前後で変動していますが、相場の先行きに不透明感が強まるほど、市場参加者の不安心理が具現化された数値として、VIXが大きくなるとされております。

 

相場には暴落が起こった際、VIXが30点を超えたことも多く見られており、実際に、リーマンショックの際は89.53点まで跳ね上がりました。

 

日経VI先物も日経平均株価に比較すると、正反対の方向に変動している傾向も見られています。

 

日経VI先物を利用することによって、ポートフォリオのさらなる分散化やリスクの軽減などが期待でき、より安定的に投資収益を得ることができると考えられます。

 

VIXのまとめ

上述したようにVIXは、株式市場の価格変動が激しいと指数の数値が高くなり、価格が安定してる場合は低いという、投資者の市場への不安感を反映した数値です。

 

VIXの変動に注意を払いながら、投資もしくは経営活動を行った方が無難でしょう。CFOを目指す方には必須の用語です。これを機会に更に深く勉強してみてはいかがでしょうか。

 
 
 

執筆者:パイルズガレージ編集部 羅譲

編集者:株式会社mannaka

協賛 :株式会社エスネットワークス
 

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ベンチャー企業やローカル企業にCFOコンサルティングを行っています。
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