不渡りとは? 経営の赤信号解説

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はじめに

手形とは、多くの方々にとって、あまり馴染みのない単語かもしれませんが、実は企業にとってはとても大事な支払い方式です。

 

今日は、手形を紹介しながら、経営上最も危険な信号の一つである「手形不渡」をご紹介いたします。

 

また補足ですが、通常“不渡り”とは“手形不渡り”のことを指します。

 

手形の仕組み

手形は、企業経営上よく使われている融資手段であり、日常生活での現金より、仕組みが若干複雑になります。

 

以下には、時系列で手形の構造を説明いたします。

 

Chart 手形の構造

 

  • ステップ0
    企業側は、金融機関(主に銀行)に当座預金口座を開設します。

 

  • ステップ1
    企業側は手形の発行を銀行に請求します。

 

  • ステップ2
    銀行側は一定の審査を経て、手形を発行し、企業に発行します。企業側にとっては融資をしてもらうことになります。

 

  • ステップ3
    企業側は、銀行から購入した手形帳を支払い手段として取引先に渡し、取引を行います。

 

  • ステップ4
    企業は、期日までに手形の額面金額を当座預金口座に入金し、取引先等の手形持主の銀行への手形支払い請求に備えます。

 

  • ステップ5
    取引先等の手形持主が、手形の額面金額の支払いを銀行に請求(法律上、適法な呈示と言います)します。

 

上記のチャートのように、手形の発行により、企業側にとって、取引先と商売をする時点では手元に現金を用意する必要がなくなり、資金繰りを円滑に調整できます。

 

不渡りとは

では、手形の不渡りはどういうことでしょうか。

 

上記の手形の構造に当てはめると、ステップ4ステップ5を入れ替えることです。

 

すなわち、支払期日までに手形の額面金額が当座預金口座に入金されておらず、取引先等の手形持ち主が当該日に銀行に「手形の額面金額を支払ってください」と請求しても、手形発行の際に手形と紐付けた当座預金口座の残高が不足しているため、銀行にとって支払いができず、支払い請求を拒否する、ということです。

 

不渡りは経営の赤信号

手形不渡りは、取引先の自社に対する信用度を大きく落とすだけでなく、銀行間でも、会社の信用を損ねます。

 

企業が手形不渡りを2回行った場合は、処分として、銀行との取引ができなくなり、取引先とのすべての取引を現金で行わなければならなくなります。現代企業にとっては、このような窮地に陥ると、事実上の倒産になります。

 

不渡りのまとめ

今回は手形の基本と不渡りを説明いたしました。

 

CFOたる人材になるために、手形貸付、手形の裏書きなどの知識もさらに押さえることも必要です。また別の機会に解説していきたいと思います。

 

 

執筆者:パイルズガレージ編集部

編集者:株式会社mannaka

協賛 :株式会社エスネットワークス
 

財務・会計系コンサルティング会社。
ベンチャー企業やローカル企業にCFOコンサルティングを行っています。
「経営者の輩出」を企業理念とし会計や財務の実務支援能力だけでなく、 CFOとして求められる知識や経営センスをより短期間で身に付け、育成することを目指しています。
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