今さら聞けない IMF(国際通貨基金)とは?
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今さら聞けない IMF(国際通貨基金)とは?
IMFは、英語でInternational Monetary Fund、国際通貨協力のための世界における中心機関である「国際通貨基金」を指します。
IMFは、財産やサービスを各国が相互に売買することを可能にする国際通貨システムを安定させるための機関です。
国際通貨システムの安定は、持続的な経済成長と生活水準の向上に不可欠であり、世界中のほとんどの国がIMFに加盟しています。
IMF設立の経緯
IMFの設立経緯をたどると、第二次世界大戦までさかのぼります。
第二次世界大戦は各国の為替レートの切り下げ競争が戦争を起こす大きな引き金となりました。
為替レートの切り下げ競争は、世界大恐慌時に経済の不況に悩むアメリカやヨーロッパ諸国、日本などが貿易収支の悪化と景気が悪くなることによる労働者の失業を防ぐため、自国の通貨の為替相場を競争的に切り下げることにより輸出を増加させ、輸入を減少させようとして起きたものです。
各国が為替レートを切り下げて自国の輸出を伸ばし、世界恐慌による不況を乗り切ろうと考えた結果、経済が行き詰まり、軍事的行動に出ることになりました。
IMFは第二次世界大戦後(1945年)にそれまでの反省をふまえ、国際的通制度を安定させるために設立されました。
IMF3つの活動
IMFは、185の加盟国に対して国際通貨システムの安定を維持し、予測される金融危機の予防のために各国、地域および世界全体の経済・金融情勢をモニターしています。
IMFが国際的に通貨制度を安定させるための活動は主に3つあります。
- 加盟国への金融支援
- 政策監視
- 能力開発
加盟国への金融支援
IMFは国際収支の問題が生じている加盟国、またはその問題が生じる可能性がある加盟国に対して融資を通じて支援を行います。金融支援を受ける国は、IMFの指導のもとに経済・金融再生計画を立案し、その計画にもとづいて経済・金融を立て直していきます。
加盟国への政策監視
IMFは加盟国に対して制作助言を行い、経済の安定性を確保します。金融危機に対する脆弱性の軽減・回避、さらにはその国の生活水準の引き上げを目指す政策をすすめます。
加盟国への能力開発
加盟国が経済成長するための人的能力を発展させるため、IMFは技術支援と研修などの支援を行っています。
執筆/編集:PILES GARAGE
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