インバウンドで急増 訪日中国人御用達のビットコイン決済とは?

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はじめに

大手家電量販店のビックカメラが7日からビットコインによる決済を導入したことが、日経新聞2017年4月7日(水)電子刊で掲載されました。今までのビットコインは、おおむね投資、投機対象として位置づけられていましたが、今回の決済ツールとしての導入は、日本国内の決済業界に追い風との見方が広がっているので、押さえておく必要があります。

 

ビットコイン決済導入拡大の背景

ビットコイン決済拡大の背景 インバウンド需要に対応

ビットコイン決済導入拡大の背景は、主に以下の2点にあると考えます。

 

まずは、インバウンド需要に関連している点です。

 

石井啓一国土交通相の2017年1月10日の発言によると、2016年に日本を訪れた外国人旅行者数は推計で前年比22%増となります。そのうち、特に欧米からの訪日外国人が、ビットコインの決済者が多く、ビットコイン決済導入の拡大は、インバウンド消費拡大につながると考えます。

 

ビッドコイン決済拡大の背景 法改正による環境整備

もう一点は、2017年4月1日に施行された法改正です。

 

その法改正とは「銀行法施行令等の一部を改正する政令等」であり、これにより、「仮想通貨交換業者登録制」などの仮想通貨利用者保護制度が導入され、ビットコインが法律上初めて明確に位置づけられました。それによって、消費者と企業側がビットコインの先行きの不透明感が払拭され、より導入されやすくなります。

 

ビットコイン決済の仕組み

ビットコインは仮想通貨であるために、取引するには極めて複雑なデータ交換が必要とされ、実店舗での決済が本当に可能なのか、という疑いをお持ちの読者もいらっしゃるかもしれません。

 

店舗での、ビットコイン決済の実際の運用というのは、中国の電子決済サービスであるAlipay(アリペイ)の利用方法と似ているようです。すなわち、店舗側の端末で日本円の決済金額を入力して、端末では自動的に時価のビットコインに換算してQRコードが作成されます。

 

更に顧客は、スマホでの専用アプリを使ってQRコードをスキャンすることで、ビットコインを店舗側の口座に振り込みます。
最後に、店舗側が受け取ったビットコインを再度日本円に換算して、決済が完了します。

 

ビットコイン決済のメリット

ビットコイン決済のメリット 消費者側

では、既存の利便性の高い電子マネー決済やクレジットカード決済に比べると、ビットコイン決済はどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

まず、消費者にとって、以下のようなメリットがまとめられます。

 

  • 国とは関係なし ある国の中央銀行により発行された訳ではないため、国に制限されず、どこでも使えます。そのために、訪日外国人による両替も必要なくなります。

 

  • 情報漏れの恐れなし 決済するには、複雑な秘密鍵が随時計算され、しかもスマホで保存されるため、クレジットカードより断然安全性が高い。

 

ビットコイン決済のメリット 店舗側

また、店舗側にとっては、ビットコイン決済会社のマージンはわずか1%で、従来の電子マネーやクレジットカード運営業者より遙かに手数料が低いという点も魅力的です。

 

ビットコイン決済の今後の展望

今後、ビットコインは投資対象のみならず、決済の手段として、決済業界にさらなる変革をもたらし、決済コストの軽減に役立つことも期待されています。

 

皆さんも実際にビットコインを使用するようになるかもしれませんので、導入の背景を知っておくと、安心できるのではないでしょうか。

 

 

執筆者:パイルズガレージ編集部

編集者:株式会社mannaka

協賛 :株式会社エスネットワークス
 

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ベンチャー企業やローカル企業にCFOコンサルティングを行っています。
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