世界トップクラスのアパレル 業界異例、ZARAの経営戦略とは?

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はじめに

最近、アパレルにITが活用され始めているようです。ファーストリテイリングでは「ジーユー」でICタグを使った無人のレジが導入され始めており、ZARAに至ってはICタグの導入を全店に行き渡らせているようです。

 

今回は2017年4月7日の日本経済新聞の朝刊で掲載された「ITの活用」の記事に登場したスペインのインディテックス(Inditex)グループ傘下の世界でもトップクラスのアパレル企業、ZARAについて見ていきましょう。

 

アマンシオ・オルテガ

アマンシオ・オルテガ氏はインディテックスの創業者の一人で、ヨーロッパで1位(世界で3位)の資産家(Forbes2014より)です。彼は、めったにメディアに出ることがありません。彼の家の近所の人でさえ、彼がインディテックスのアマンシオ・オルテガだということに気づいていないだろうという話があるほどです。

 

そんな変わった方ですが、これにはしっかりとした理由があるようです。それは何かというと、インディテックスグループやZARA等のブランドイメージと自分のイメージとが重ならないようにしているのです。

 

そして、彼の経営信念は「世界中の全ての女性にオシャレになってほしい」です。

 

この信念を踏まえて、ZARAというファストファッションブランドを見ていきましょう。

 

ZARAの経営戦略

ZARA「売れるものを作る」

ZARAは「作ったものをいかに売るか」を考えるのではなく、「売れるものを作る」という考えのもとに営業しています。そのために様々な戦略が取られている訳ですが、それらを以下に見ていきましょう。

 

広告宣伝費をかけない 業界異例の低水準0.3%

オルテガ氏は「顧客が望むのは、広告宣伝費を多くかけて価格が高くなった商品ではなくて、質の高い商品や手ごろな商品だ」と考えています。

 

では、どこにお金をかけているのか。それは店舗です。たとえ、賃料が高いなどの不都合な要素があったとしても、その場所がその地域のランドマーク的で、好条件な立地であればそこに投資します。つまり、店舗こそが広告宣伝と捉えているのです。

 

ちなみに、世界のアパレル業界の売上高広告宣伝比率は3~5%とされており、ZARAに関してみると、その値が0.3%となっています。

 

売れるかどうかは店頭に並べて初めて分かる

流行り廃りが短期間に何回も繰り返されるファッションですが、その傾向を知る術は店頭でしかないとオルテガ氏は考えています。そこで判断して作り足すなどの決定がされます。こうして最新トレンドを把握し、提供スピードに磨きをかけています。

 

今回の日本経済新聞にあるICタグの導入は、もちろん作業効率の改善という点もあるかと思いますが、この流行をいち早くつかみ、迅速に商品開発に対応するという狙いもあるでしょう。そうして、需要予測の正確性(アキュレシー)を高めています。

 

ZARAの売り場づくり

ZARAの売り場は「スタイル提案型」と呼ばれています。具体的には、実際にコーディネートされたものが店頭に並べられています。ファッションのトレンドが分かりやすいように、そして、どのように組み合わせれば良いのかも分かりやすいように工夫されています。

 

さらに、毎週月曜日と金曜日に新商品を2回投入して店内配置も変更されます。購買意欲を沸かせる消費者心理テクニックが施され、ヘビーユーザーでも毎週来店してしまうような飽きさせない工夫もされているのです。

 

ZARAのまとめ

こうしてZARAはブランド単体ではH&Mに次ぐ世界第二位のファッションチェーンとなるまでに成長してきました。何かとユニクロと比較して挙げられるZARAですが、ユニクロとは正反対と言っても過言ではない経営戦略です。一度細部まで研究してみると面白いかもしれません。今後の展開にも注目です。

 

 

執筆者:パイルズガレージ編集部

編集者:株式会社mannaka

協賛 :株式会社エスネットワークス
 

財務・会計系コンサルティング会社。
ベンチャー企業やローカル企業にCFOコンサルティングを行っています。
「経営者の輩出」を企業理念とし会計や財務の実務支援能力だけでなく、 CFOとして求められる知識や経営センスをより短期間で身に付け、育成することを目指しています。
エスネットワークスは、「経営者の視点でニーズを掴み、経営者の視点で課題を解決し続ける、最強パートナー」を実現すべく、成長し続けています。
 
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