短期的利益でなく社会の長期的利益を 「CSR(企業の社会的責任)」とは? マイケル・ポーターが提唱、「CSV」とは?

短期的利益でなく社会の長期的利益を 「CSR(企業の社会的責任)」とは? マイケル・ポーターが提唱、「CSV」とは?

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はじめに

2017年2月20日の日本経済新聞朝刊の記事で、CSRという言葉が登場していました。

 

企業の規模は大きくなると、社会に対する影響力が増大します。そうした中で、企業が利己的な行動をとり、社会に悪影響を与えていることも少なくありません。排気ガスや大量廃棄などによる環境破壊や、所得の再分配を妨げるタックスヘイブンの利用なども例として挙げられるでしょう。

 

このように、企業による社会への影響力が増していく中で、 今回はそのCSRについて解説していきます。

 

CSRとは?

CSRの意味とは?

CSRとはCorporate Social Responsibilityという英語の略で、企業の社会的責任という意味です。

 

CSRが必要な理由とは?

冒頭にも書きましたが、現在、社会に対する企業の影響力が非常に大きくなっています。自動車メーカーが自動車を作り、それを消費者が使用することで、排気ガスが大量に排出されることになります。それが大気汚染の原因となり、地域住民の健康に対して悪影響を与えたり、二酸化炭素排出による地球温暖化も引き起こします。

 

上述のような影響は、環境や人に対して、自動車メーカーが直接的に与えているものではありませんが、企業がこの影響を考えないということは許されないことでしょう。

 

このように、社会に対する企業の影響が非常に大きくなっていく中で、CSRという概念が提唱されました。

 

CSRの理念 「企業は社会的責任も負う」

上述の例では、大気汚染や地球温暖化などに対して、自動車メーカーも責任の一端を担っていると考えることができ、企業はこれに対して、何らかの施策を講じるべきです。自動車メーカーはCSRを果たすために、二酸化炭素への対策に関しては、植樹を積極的に行ったり、排気ガスの対策としては、排気量の少ない環境負荷低減の自動車を開発したり、電気自動車や水素自動車を開発するなどの施策が考えられます。

 

このように、企業は株主に対する利益追求の責任だけではなく、社会に対する様々な責任も果たすべきであるというのがCSRの考え方です。

 

CSRだけではない マイケル・ポーターのCSV

CSRと企業活動を結ぶ考え方

上記で例に挙げた植樹のCSR活動について考えてみましょう。

 

二酸化炭素排出に対して責任を負っている企業がCSR活動として行う植樹は、確かに企業としての責任を果たしており、良い施策のように思えます。その一方で、CSR活動を通常の企業の活動に結びつけ、戦略的にCSRを果たしていくべきだというCSVという考え方が存在します。

 

CSVとは? 「企業活動との一体化を追求」

CSVとはCreating Shared Valueという英語の略で、共通価値の創造という意味です。かの有名なマイケル・ポーター氏が提唱した概念です。

 

従来は、CSRで行われる企業の社会貢献が、本来の企業の経済活動とは全く別の活動として位置付けられていました。

 

しかし、社会貢献を企業活動の一環として位置付けていくことで、企業の持続的な成長と、社会の持続的な発展の両方を達成できる、というのがCSVの考え方です。上記で挙げた、電気自動車や水素自動車の例はまさにCSVの考え方に当てはまるのではないでしょうか。

 

CSRのまとめ

この記事では、CSRについて、また発展的な考え方としてCSVという概念を解説しました。

 

企業経営を行っていくうえで、収益を多く上げることやコストを削減することなどは非常に大切な課題です。しかし短期的な思考にならず、持続的な企業と社会の成長を考えることも、一企業としての責任でもあります。

 

このようなCSR、CSVのような考え方を頭に入れて経営を考えていくこともCFOとして大切なことでしょう。

 

 

執筆者:パイルズガレージ編集部 牧野成譲

編集者:株式会社mannaka

協賛 :株式会社エスネットワークス

財務・会計系コンサルティング会社。
ベンチャー企業やローカル企業にCFOコンサルティングを行っています。
「経営者の輩出」を企業理念とし会計や財務の実務支援能力だけでなく、 CFOとして求められる知識や経営センスをより短期間で身に付け、育成することを目指しています。
エスネットワークスは、「経営者の視点でニーズを掴み、経営者の視点で課題を解決し続ける、最強パートナー」を実現すべく、成長し続けています。

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