CommvaultとIBM、エンタープライズ向けのデータ管理/保護ソリューションの提供で協業

Pocket

エンタープライズ向けのデータ管理/バックアップ/リカバリ/アーカイブ/クラウドのグローバルリーダーであるCommvaultは、2018年6月28日、IBMとの新たなパートナーシップを発表しました。これにより、IBMビジネスレジリエンシーサービスで、Commvault Data Platformを含めデータ管理および保護ソフトウェアのCommvaultソフトウェアポートフォリオをベースにしたマネージドサービス(※1)が提供可能になります。この新たなパートナーシップにより、IBMのビジネスレジリエンシーサービスは世界的な顧客基盤に、データがオンプレミス(※2)/クラウドにあるかに関わらず、全てのデータの管理/バックアップ/リカバリ/移行/インデックス化を実現するパワフルな単一プラットフォームを提供できるようになります。
 
(※1)マネージドサービス:サーバー運用管理、保守や障害時の対応など、システム管理を一括して請け負うアウトソーシングサービス。
(※2)オンプレミス:サーバーやソフトウェアなどの情報システムを使用者(ビジネス利用の場合は企業)が管理する設備内に設置し、運用すること。

 

本パートナーシップの概要

IBMビジネスレジリエンシーサービスの顧客は、Commvaultのソフトウェアをオンプレミス、IBMデータセンター内の管理されている施設内、またはIBMのクラウド環境にて利用することが可能になります。IBMビジネスレジリエンシーサービスは、Commvaultのソフトウェアをソリューションとしても、マネージドサービスとしても提供できるようになります。また、Commvaultのソフトウェアを提供することで、IBMのヘルスケア業界の顧客が、ヘルスケア業界において重要なMEDITECH、Epic、さらに他のEHRデータ(※3)を管理できるようになります。
 
(※3)Electronic Health Record:医療施設を超えた診療情報の蓄積と利用のこと。

 

本パートナーシップ締結に至る背景

IBMがこのたび、Commvaultとパートナーシップを締結した背景は、IT環境の複雑性を低減させるためです。企業は、シンプルでパワフル、そして包括的なデータ保護と管理プラットフォームの必要性を求めています。また、企業が所有するデータの量や形式が増大していることもあり、デジタル経済の拡大がIT環境の複雑性を助長している一方で、非常に高度なランサムウェア(※4)やサイバー攻撃が増加しています。さらに、GDPR (一般データ保護規則)の施行や新しいデータプライバシー等に関する法令の実施は、様々なオンプレミスのインフラや複数のクラウドサービスからなる、ますます多様なIT環境も相まって、企業にさらなる複雑性をもたらしています。
 
(※4)ランサムウェア:感染したPCをロックしたり、ファイルを暗号化したりすることで使用不能にした後、元に戻すことと引き換えに身代金を要求する不正プログラムのこと。

 

IBMビジネスレジリエンシーサービスのグローバルポートフォリオ、バイスプレジデントのDaniel Witteveen氏
「企業は気が付いています。今の時代、お客様がデジタル トランスフォーメーションを実現するために役立つ、よりシンプルで俊敏なデータバックアップとリカバリのソリューションを求めていることを。オンサイト/オフサイトのデータバックアップ向けにIBMとCommvaultのソリューションがシームレスに統合することで、よりシンプルな事業継続モデルを実現し、お客様が業務リスクやコストを削減することを支援します。」

 

IBMとマイクロソフトのリセラーであるSHI Internationalのシニア・ディレクタのコミュニケーション/マーケティングのEd McNamara 氏
「IBMビジネスレジリエンシーパートナーであるSHIは、今回のパートナーシップの拡大により、Microsoft Enterpriseと緊密に連携した優れたデータ管理/保護ソリューションを提供できるようになります。その結果、SHIのお客様は、IBM、マイクロソフト、Commvaultの強力な三大ワールドクラスソリューションを取得/展開するために、より合理化された方法で、もっとも重要なアプリケーションの管理/保護を最適化することができます。」

 

Commvault のワールドワイド パートナーシップ兼マーケット ディベロプメント責任者の Owen Taraniuk氏
「Commvaultの業界をリードするデータ管理/保護プラットフォームとIBMビジネスレジリエンシーサービスの豊富な事業継続の専門知識が、IBMのお客様が企業データを保管場所に関わらず、管理/保護/アーカイブをより簡単にできるようにします。お客様にCommvaultの製品を提供できるようになり、IBMビジネスレジリエンシーサービスの専門家は、お客様のサイバーセキュリティ、コンプライアンス、クラウド適応、その他のデジタルトランスフォーメーションへの取り組みが業務にいかなる混乱ももたらさないように確実に対処します。この新しいパートナーシップは、顧客が新しいハイブリッドクラウド環境に移行する際に直面する多くのITレジデンスの課題を解決するために必要なデータ管理プラットフォームをIBMBusinessレジリエンシーサービスの専門家に提供します。」

 

本パートナーシップのメリット

・アプリケーション、データベース、エンドポイントのバックアップ、アーカイブ、リカバリ、検索、eディスカバリの業務を最適化します。マイグレーション(※5)、きめ細かな検索などの特定機能を設定したことにより、IBM DB2、 Microsoft Office 365、Microsoft Exchange、Microsoft SharePoint、Microsoft SQL、Microsoft Active Directory、Oracleなどのアプリケーションが管理しやすくなります。

 

・包括的なランサムウェア、GDPRやその他のデータ保護、コンプライアンスの戦略を実装しています。これにより、ポータルサイトから組織のあらゆる場所まで、データのバックアップ、検知、ガバナンス、迅速なリカバリを実現することができます。

 

・オンプレミスとIBM Cloud、Microsoft Azure、Amazon Web Services (AWS)のクラウド環境を含むクラウドインフラのデータを移行/管理/有効にすることで、ハイブリッドクラウド戦略を可能にします。
 
(※5)マイグレーション:プログラムやデータを、新しいコンピュータシステムや基本ソフトへ移行させること。

 

Commvault Systems Japan株式会社
URL:https://www.commvault.com/ja-jp

日本アイ・ビー・エム株式会社
URL:https://www.ibm.com/jp-ja/

 

出典元

 

 

執筆/編集:PILES GARAGE


PILES GARAGEは、企業を支える「杭(PILES)」のような人材を育て、定期的にその「杭(PILES)」を磨く、“ガレージのような場所。
個の力を磨き何時いかなる時でもその力を発揮出来る人材に。

PILES GARAGEのサイトはこちら
https://piles-garage.com/

PILES GARAGEへのお問合せはこちら
https://piles-garage.com/contact

 

その他のおすすめ記事

凸版印刷、IoTを活用し事務などのBPO業務を「見える化」

凸版印刷、IoTを活用し事務などのBPO業務を「見える化」

GMOアドマーケティング、インフィード型アドネットワーク「AkaNe byGMO」がCCIの「BEYOND X PMP」と連携

GMOアドマーケティング、インフィード型アドネットワーク「AkaNe byGMO」がCCIの「BEYOND X PMP」と連携

NECとマクロミル、生活者データ利活用領域で協業。AIを活用したマーケティングソリューションを開発

NECとマクロミル、生活者データ利活用領域で協業。AIを活用したマーケティングソリューションを開発

Pocket

COLLABORATIONグロービス学び放題

「グロービス学び放題」は、グロービスが提供するビジネススキルの動画を1,980円~の月額定額制で視聴できる動画学習サービスです。グロービス経営大学院およびグロービス法人研修部門のビジネス人材育成ノウハウを結集し、幅広いビジネスナレッジを3~10分の短い動画で手軽に学ぶことができます。

RELATIVE関連記事

記事はありませんでした。


COLLABORATION グロービス学び放題

3C分析

ENTERPRISE

RECOMMEND