海外への会社移転・財産移転、安易にコンサルの言葉に乗っていませんか?

Pocket

最近、海外がらみの輸出・輸入に関する取引は拡大続きです。行政や関連団体等でもその支援に乗り出しています。
日本の人口減少・高齢化がより進む中ではこの流れは続くでしょう。

 

海外がらみの取引や海外に進出するということには、市場の拡大やリスクの分散という点でメリットも確かにあります。
他方で、物事の裏返しという側面では、国際化していくリスク、為替リスク、国際政治の変動リスク、自然災害のリスク、法律改正のリスクなど、各種制御しにくいリスクにも直面します。

 

上述のようなメリット、デメリットを前提にして、経営展開を海外に求めるプラス要因が多いと分析によって判断された場合、制御できるリスクはできるだけ減らした上で海外展開をしていくのであれば、企業戦略として十分あり得るでしょう。

 

しかし、経営コンサルタント等が主導して、節税のみに目を奪われて工場を移転したり、分社化して海外に会社をもっていくとすると、不合理な節税になってしまうこともあります。
今、日本の租税当局は海外と協力して、合理的な税金を課するという流れになりつつあります。
そうではなくても、税金は基本的には行政コストですから、それを負担するのは当然として、経営にどれほどのメリットがあるかということを明確にした上で、ビジネスモデルの一環として、経営展開をしていかないと、喜ぶのは経営コンサルタントだけということにもなりかねません。

 

よく広告などで、「本社を海外にもっていきませんか?」「高額所得者の方、官以外に資産移転をしませんか?」などというキャッチコピーで、誘う方達がいます。
一時的には良いかもしれませんが、長い目でみると、中小企業レベルで開始や財産移転をすると、リスクが具現化した場合に取り返しがつかなくなることも多いという話を耳にします。

 

せいぜい、輸出・輸入にとどめておくというのが中小企業にとっては得策あるいは無難なのではと思います。
日本でどうにもならなく、市場調査をして、社運をかけるくらいの意気込みでやるのなら、それは戦略ですから、あえて言葉はさしはさむ必要もないですが。
上記の点を踏まえ、皆さんもご判断いただけると幸いです。

 

 

編集:PILES GARAGE 編集部

 

整備士プロフィール

安村 雅己
株式会社mannaka/監査役
安村税理士オフィス/代表
会計税務等関与して35年。中堅企業や医療関係、非営利法人等多様な実務経験あり。
起業を起点として、会社の為、経営の安定成長を目指しています。
夢の共有がすべてだ。税務、会計のみならず法務、財務といった幅広い知見をフル活用。
一橋大学大学院博士前期課程修了の税理士、法学修士として、広範な問題に対応。
研究者、講師や監事、監査役も。戦う税理士としてクライアントの為に全力投球。

 

安村整備士のブログはこちら
麹町の新参者こと中年税理士―中小企業の「ホームドクター」

Pocket

COLLABORATIONグロービス学び放題

「グロービス学び放題」は、グロービスが提供するビジネススキルの動画を1,980円~の月額定額制で視聴できる動画学習サービスです。グロービス経営大学院およびグロービス法人研修部門のビジネス人材育成ノウハウを結集し、幅広いビジネスナレッジを3~10分の短い動画で手軽に学ぶことができます。

COLLABORATION グロービス学び放題

損益計算書

ENTERPRISE

MONTHLY RANKING