スペースマーケットと岐阜県関市、民泊による産業観光の受け皿を構築。世界三大刃物産地の活性化を目指す
目次
株式会社スペースマーケット(以下、スペースマーケット)は、スペースの時間単位での貸し借りや宿泊のプラットフォームを運営しています。この度、ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並ぶ世界三大刃物産地として有名な岐阜県関市(市長:尾関 健治)と包括連携協定を締結し、民泊を活用した産業観光の受け皿を構築していきます。
スペースマーケットと岐阜県関市の連携に至る背景
2018年6月15日に民泊新法(住宅宿泊事業法)が施行され、全国各地で地域の観光の受け皿や、関係人口構築のインフラとして積極的に民泊を活用する動きが顕在化してきており、地域経済にもたらす期待が高まっています。
スペースマーケットは、様々な場所をネットで1時間単位から簡単に貸し借りできる「時間貸し」のマーケットプレイスとして、2014年にサービスを開始しました。これまで、お寺・古民家・映画館・離島・宿泊できる民家など、約9000の様々なスペースを提供し、「お寺で開発会議」「映画館で社員総会」「島でコスプレ撮影会」など、法人・個人のユニークな利用事例を全国で多数生み出してきました。
そして今回、6月15日の民泊新法施行に合わせて、民泊を含む宿泊事業「スペースマーケットSTAY」を本格展開することにより、時間貸しに加え、宿泊も提供できることになり、「働く・遊ぶ・泊まる」の全てに関わる暮らしのインフラとして、時代にあった新しい働き方や暮らし方を提案します。
一方、岐阜県関市は、昔から良質の焼刃土と炉に使う松炭、そして長良川と津保川の良質な水が流れる風土条件を備えた土地として、古くは鎌倉時代に刀鍛冶が誕生しました。最盛期の室町時代には300を超える刀鍛冶がいたと言われ、その後、日本一の名刀の産地として繁栄し、この卓越した伝統技能が現代の刀匠や刃物産業に受け継がれています。そして、今や世界でも有数の刃物の産地として知られています。
また、一千有余年の歴史を持つ「小瀬鵜飼」も有名で、その歴史は奈良時代から行われてきた伝統漁法として、朝廷をはじめとする時の権力者の保護を受けながら受け継がれ、明治23年には宮内庁の直轄となったことから、今もなおその古式ゆかしい伝統的な漁法を守りながら長良川の川面で繰り広げられています。
このように観光資源にめぐまれた関市は、地理的にも東京—京都のゴールデンルートの中間に位置し、東海北陸自動車道を利用すれば訪日観光客に人気の飛騨高山や白川郷にもアクセスしやすい立地条件でもあり、観光における大きな可能性を秘めています。
しかしながら、市内のホテルの客室数は100室程度と限られており、観光面での可能性を十分に活かしきれていない現状にあります。
この度、住宅宿泊事業法施行により合法で民泊を展開できるようになったことを受け、シェアリングエコノミーの安心安全の基準であるシェアリングエコノミー認証制度の第1号認定を受けているスペースマーケットと民泊活用の包括協定を締結することで、関市の観光産業のインフラとして、積極的に民泊を活用していきます。
スペースマーケットは今後も、あらゆるスペースの有効な活用を促進することで、地方創生に貢献することでしょう。
具体的な取り組み
・民泊推進に向けた市内の広報PR連携
・地域住民向け民泊勉強会の実施
・「スペースマーケットSTAY」の中に、関市の特集ページ構築 等
執筆/編集:PILES GARAGE
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