今更聞けない ヘッジファンドとは? 簡単に分かりやすく解説!

今更聞けない ヘッジファンドとは? 簡単に分かりやすく解説!

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はじめに

ここ数十年間、世界において資産運用には存在感が強くなっているヘッジファンド。

 

2017年3月15日の日本経済新聞掲載の「すご腕為替ディーラーの至言 小さく入って大きく育てよ・中山氏」中にも登場し、CFO志望者は理解しておく必要があります。

 

本日は、金融市場の風雲児であるヘッジファンドを紹介いたします。

 

ヘッジファンドとは?

ファンドや投資ファンドとは?

そもそも、ファンド(Fund)もしくは投資ファンド(Investment Fund)とは、投資家から集めた資金で投資を行い、利益を追求して分配する仕組みです。

 

ヘッジファンドとは?

そして、ヘッジファンド(Hedge Fund)とはどのようなものでしょうか。

 

ヘッジ(hedge)は「避ける」を意味し、資産の運用においては、「リスクをできる限り軽減する」という行為を指します。

 

典型的な例としては、株式などの下落する可能性のある金融資産を保有する場合は、先物もしくはインデックスを売ることによって、損失のリスクを可能な限り軽減することです。

 

まとめてみると、ヘッジファンドとは、多様な取引手法で、リスクをできる限り避けて利益を追求するファンドとなります。

 

ヘッジファンドの特徴とは?

ヘッジファンドの特徴① 投資対象の限定性(Accredited Investor)

ヘッジファンドの最大の特徴は、私募ファンドであるということです。

 

世間の投資信託は公募投信という形で一般市民に募集され、誰でも投資できるというイメージがあります。
それに対して、ほとんどのヘッジファンドは、私募投信で機関投資家や富裕層のみに募集され、ごく限られた対象しか出資できません。

 

ヘッジファンドの特徴② 高額の投資額(High Minimum)

ヘッジファンドへ投資するにあたって、最低投資単価は通常100万米ドル(約1億円)であり、普通の投資信託に比べると、遙かにハードルが高くなります。

 

ヘッジファンドの特徴③ 運用担当者自身の高額出資(Large Personal Stake)

富裕層や機関投資家から信頼を得るために、ヘッジファンドの運用担当者がまずファンドに高額な投資をすることが一般的です。

 

ヘッジファンドの特徴④ 運用手法の多様性(Variety of Investments)

運用方法または投資種類が限定される普通の投資信託と異なり、ヘッジファンドの資産運用にはほとんど限定がなく、あらゆる手法で、あらゆる投資を行うことが可能です。

 

ヘッジファンドの特徴⑤ 運用資産の安定性(First Year Lock-In & Infrequent Redemption)

ヘッジファンドに出資した投資者は、資金運用の第一年目で、出資金を返してもらうことはできないのが一般的です。もっとも、第一年目以降にも、毎年の限られた時点しか出資金を返してもらえないのは、業界の慣習として見られています。

 

ヘッジファンドの特徴⑥ 成功報酬の仕組み(2/20 Gains)

ヘッジファンドに出資するには、固定手数料が2%で、成功報酬が値上がり益の20%と事前に運営担当者と約束するのは慣習です。

 

ヘッジファンドの特徴⑦ レバレッジ(Leverage)

レバレッジとは、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めることです。

 

極めて高い収益を得るために、ヘッジファンドは、よく数十倍のレバレッジで、元本の数十倍の金額を使って取引します。その代わり、運用にあたる利益も損失も数十倍となります。

 

ヘッジファンドの問題点とは?

ヘッジファンドの問題点①

ヘッジファンドの問題点としては以下のようなものがあります。

 

一つ目に、ヘッジファンドは、普通の投資信託のように、監督官庁に届け出る義務がないため、運用の実態を把握することが難しくなります。

 

ヘッジファンドの問題点②

二つ目に、ヘッジファンドへの出資者の出資金が限られた時点でしか返してもらえなく、しかもヘッジファンドは、レバレッジをかけて元本の数十倍の金額で取引しているため、いざ金融市場で不測の事態が発生した場合、出資者達による集中的な返金の請求で、ヘッジファンドが金融資産を売らなければいけなくなり、金融市場の騒ぎを大きくする危険性があります。

 

ヘッジファンドのまとめ

今回はヘッジファンドについての概略を簡単に述べてみました。

 

直接投資している方はそれほど多くないとは思いますが、問題点でも指摘した通り、取引規模も大きく、金融市場での影響も無視できません。

 

CFOを目指されるならば、基礎的な事は知っておいた方がいいでしょう。これを機会に更に調べてみてはいかがでしょうか。

 

 

執筆者:パイルズガレージ編集部 羅譲

編集者:株式会社mannaka

協賛 :株式会社エスネットワークス


財務・会計系コンサルティング会社。
ベンチャー企業やローカル企業にCFOコンサルティングを行っています。
「経営者の輩出」を企業理念とし会計や財務の実務支援能力だけでなく、 CFOとして求められる知識や経営センスをより短期間で身に付け、育成することを目指しています。
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